前回に引き続きピカちんロボの紹介です。ピカちんキットのキャラクター紹介としては第三回となります。ロボットの紹介をこんなに長くする予定ではなかったのですが、よろしければ今回もお付き合いをお願いします。

 

ピカちんキットS

ピカちんキットは中盤でテコ入れグレードアップし、「ピカちんキットS」に。キットに電池を使うようになり、性能の幅が広がりました。それに合わせてピカちんロボのボディもより人間に近いデザインに変わり、合体してキットの一部として機能できるようにもなりました。Sはスーパーやすばらしいなど、とにかく「すごい」という意味が込められています。

 

ここからは、そんなすごい!ロボットたちの紹介です。

 

前回と同様、ピカちんキットの説明は極力省きます。

並びは登場順とし、二つ名がある場合は『』内に表記します。

 

 

 

ピカボ

 

 

現代のピラめきを向上させるために未来から送られてきたロボットです。ピカちんロボたちがそれぞれ「いかに持ち主のピラめきをサポートできているか」を評価し、成績をつけます。成績が悪いと(一応販促アニメですから)、売り上げに貢献できていないということで、アニメなどから存在を抹消されるという罰が待っています。そのためロボットたちは、競ってエイジの役に立とうと奮闘するようになりました。ピカちんロボはエイジの友達というような立ち位置でしたが、ピカボが現れてからはエイジに所有される便利なロボットという存在に変わっていったような気がします。

 

ボディはガチャガチャになっていて、おしゃぶりを回すとお腹からカプセルが出てきます。はずれも入っていますが、当たりの「くみくみグミ」を食べると、ピカちんロボはピカちんキットSと合体してパワーアップできるのです。

 

取っ手のおしゃぶりを外すと放送NGのメタなことを喋りはじめるので、取れていた場合はただちに付け戻しましょう。まあ制作側もおもしろがってやってるから……

たぶーたぶー。

 

 

トレジャーブウ

 

 

『おたからハンタートレジャーブウ』

「おたから探知機」のピカちんロボです。が、お宝よりもトリュフを探す方が上手だったため、あやうくピカボに消されかけました。

 

「ピカちんキット」のキャラクターの魅力を語る上で、私がよいキャラクターとして真っ先に名前を挙げたいのが、このトレジャーブウです。

 

彼を見ていると、「本当にロボットなのか」と思ってしまいます。ロボットは基本的に人の役に立つために作られるものですし、ピカちんロボたちもそれは変わらないはずなのですが、ブウはエイジの役に立っている描写がほとんどありません。お宝探知機のロボットなのにお宝を探すのはおろか、最低限の知識もありません。前回の記事で紹介したシャーロックと似ていますが、困ったときに助けてくれるベビロックのような存在も彼にはいません。

しかし、それでも彼は必要とされるのです。他のごほうびロボたちと比べると、アニメに再登場することが多い方だと思います。悪いイメージなどありません。優秀でなくとも、役に立たなくても、彼は素晴らしいのです。もはや、ロボットとして人間の役に立つこと以上の偉業を成し遂げていると思います。

 

名前が適当なことや、無能なことをばかにされても、怒らずにみんなと仲良くしようとするとってもいいやつです。disるのはNO(ブウ!

 

 

マイケルJ

 

 

『嘘鑑定キツネのマイケルJ』

「ウソ発見器」のピカちんロボです。相手の目を見れば、その人がどんな嘘をついているのかがわかります。そうして他人の嘘を暴いて喜ぶ嫌なやつです。

 

性格はよくないかもしれませんが、嘘発見器としては優秀です。むしろ優秀すぎるくらいです。一般的には嘘か本当かを判別する機械ですが、マイケルJは嘘をついていると判定すると、本当はどうなのかということもわかります。つまり、彼は嘘だけでなく真実もわかるのです。正義の女神もびっくり。

 

なぜ狐の嘘鑑定士がマイケルなのか、Jってなんだ、と考えておりますと、私の両親は彼を見て笑い出しました。もうマーティとかでもいいんじゃないですかね。

 

 

 

ここからは私の話になりますが、一番初めに買ったピカちんキットのプラモデルがマイケルJでした。理由は最もお人形っぽく見えたからだったと思います。

しかし、マイケルJはお人形ではなくプラモデルです。プラモのキットを扱うのは初めてのことで、組み立てるのにとても苦労しました。ピカちんキットの箱には「組立簡単!」というロゴが入っているので、買ったときは心配していませんでしたが、完成させるのに二日かかり、思ったよりもプラモデルというものは甘くありませんでした。

 

その後ピカちんロボのプラモデルを網羅し、現在は組み立てるのも慣れっこになりました。ほかのプラモに手を出したらどうなるかはわかりませんが、ビギナーは脱した気がします。

 

ピカちんロボSは特に足の付け根が細くできており、マイケルJはそのあたりとボディのパーツ(服の裾に当たる部分)が被っているため、とても壊れやすくなっています。全国のマイケルJユーザーのみなさん、気をつけてくださいね。私のように歩かせようとして足を折ってしまわないように。

 

人生初プラモデルのマイケルJ私カスタム。

 

 

パロさん

 

 

『ものまねオウムの空耳パロさん』

「空耳ボイスチェンジャー」のピカちんロボです。見た目や名前からモデルになった人がだいたいわかると思いますが、「一旦○○でーす」が口癖。

 

人の声をそっくり真似することができます。それだけでなく、その人らしく演技をすることもでき、声だけ聞けば本人かどうか区別がつきません。また、ヘリコプターの音も真似できていたので、きっとありとあらゆる音を再現できるのでしょう。

 

とても芸達者なパロさんですが、見た目に華がないせいか、あまり目立たせてもらえません。それでも不満ひとつ言わず、縁の下の力持ちとして、いつもエイジやロボたちを支えています。不満があったとしても、目はサングラス、口はくちばしなので、あまり表情には出ないんですけどね。

 

これもモデルの人の通り、よく司会や進行役として登場します。

そいで髪切った?とか聞いてきます。

 

 

 

グミィ

 

 

『グミタヌキのグミィ』

「グミグミメーカー」のピカちんロボです。これはピカちんキットSではありませんが、登場順に紹介しているのでこのページに記載します。

 

同じ型からできたパティの妹です。普段はおしとやかで良識のあるロボットですが、兄と同じくお金を見ると目の色が変わり、妹にまでお小遣いをねだるパティを容赦なくぶん殴ります。お金もうけに関しては「パティよりも優秀」と評されており、兄よりも強欲と言えるかもしれません。

 

目で見たものをスキャンし、グミの型を作ることができます。できあがった型は口から吐き出します。どこで生成されているのでしょうか。

 

グミグミメーカーはお店で販売されていますが、グミィのプラモデルは売っていません。貴重な女の子のロボットだというのに。売って!

 

 

 

 

ゴミバッコマン

 

 

『ヒーローコウモリのゴミバッコマン』

「ゴミ箱センサー」のピカちんロボです。とあるアメコミヒーローを模していることは明らかですが、それらしく悪を倒すことに情熱を注いでいます。しかし、平和を守りたいというよりは、目立ちたいという気持ちが先行しているような気がします。

 

目から発射される必殺技「ゴミバッコビーム」はデコピン100発分の威力があります。とてもわかりにくい指標ですが、普通に痛そうです。背中にこうもりの羽が付いていますが、空を飛ぶことはできません。その代わり羽の後ろに車輪がついており、仰向けになって移動するという奇妙なロボットです。

 

ごみ箱のピカちんロボですが、衛生面のことはあまり気にしておらず、悪を倒しながら街中のごみ箱も倒してしまいます。そんなところでダークヒーロー要素出されても。ゴミ箱センサーとピカちん合体ができますが、そのために必要なくみくみグミを食べる工程をすっ飛ばして合体してしまっていることがあります。めちゃくちゃなキャラだからとはいえ、物語の設定を無視しちゃだめでしょ。

 

ゴミ箱センサーのブザー音が「ゴミバッコマンのテーマ」なのですが、普通にいい曲なのでぜひ購入して聴いてみてください。

 

唐突に宣伝したことを謝罪いたします。

 

 

 

アポロー兄弟

 

 

『スペースラビットのアポロー兄弟』

「シャベクロウォッチ」のピカちんロボです。青い方がお兄ちゃん、赤い方が弟くんの二体セットです。逆なのではないかと思うかもしれませんが、決して表記が間違っているわけではありません。

 

いつか二人で月へ行くのが夢。そのためにエイジのピラめきを利用しようとするなかなかに不届きなロボットたちです。

合体してローバー(月面探査機)に変形することができます。単体でも変形できるようです。

無線機のピカちんロボなので、声を出すと背中のアンテナから電波が発信され、離れた場所でも二人で会話をすることができます。いつでも一緒にいられるのは結構ですが、プライバシーの確保は難しそうです。

 

とても臆病で人見知り。持ち主のエイジを初めて見たときにも逃げ出してしまったほどです。いつも弟を前に立たせ、自分は物陰に隠れてしまいます。生真面目で、話し方も丁寧というより堅苦しいという印象です。月へ行きたいという願望を持ちつつも、いざ叶うとなると急に遠慮しだすザコメンタルがかわいいですね。

「ピカちんキット」の全てのキャラクターの中で誰が一番好きかと訊かれれば、私はアポロー兄弟の兄と答えます。ほっといたら死んじゃいそう。

 

非常にドライな性格。文句も言わず兄の世話を焼き、大抵のことには動じません。ピカボに存在を消されそうになっても、眉ひとつ動かさなかったのは彼くらいだと思います。眉ないけど。敬語で話すことが多く、兄以外の人にはよそよそしい態度で接します。アポロー兄弟は共通してあまり表情がありませんが、弟は特にそれが顕著です。

まとめると、他人(あるいは自分)には厳しく、兄にはべったりというところです。仲良し兄弟ですね、と片づけるにはあまり健康的な関係とは言えない気もします。

 

シャベクロウォッチが発売されなかったので、アポロー兄弟のプラモデルももちろん売られていません。こればかりは二人ともピカボにネタにされて泣いていました。

 

 

 

イカスP

 

 

『当たり目イカのイカスP』

「逆再生スパイパス」のピカちんロボ。バブル期のテレビ業界人(プロデューサー)をイメージしているようで、平気で「ザギンでシースー」などと口にします。芸人さんでももうあんまり言わないよ。

 

ノリを強要してくるタイプなので人をいらだたせてしまうこともありますが、基本的には陽気で明るい性格です。しかし、プロデューサーとして振る舞うときはシビアな面も見せることがあり、自分の都合のいいように物事を運ぼうと、人を利用したり心無い発言や行動をしたりします。楽しいやつではありますが、いいやつではなさそうです。

 

逆再生スパイパスはお店で売っていますが、イカスPのプラモデルはありません。ただし、ピカちん合体をするためにキットの部品としての「イカスP」は存在します。他のピカちんキットは別売りのピカちんロボを購入してピカちん合体(機能の追加)をしますが、逆再生スパイパスは別売りの部品がなく、一箱で全ての機能がそろうというわけです。正直イカっぽい板の付属品をつけて「イカスPと合体!」などと書いてあるのを見ると少し腹立たしい気持ちがします。

 

個人的には多足類のくせにローファーを履きこなしているデザインが好きです。プラモデルほしかったなあ。

 

 

 

プロポン

 

 

『キャプテン☆プロポン』

「ピカちんドローン」のプロポ(コントローラー)。プラモデルではなくしゃべるプロポです。バディロボともごほうびロボとも違うイレギュラーな存在ですが、このページで紹介します。

 

一人称は「アタシ」ですが、番組概要では「彼」と表記されており、性別はよくわかりません。プロポに性別を求めるのも変な気がしますが。

 

体はプロポですが、それなりに自立して動けます。エイジにうるさくまとわりついてはよく投げつけられてしまいます。

ドローンの使い方を教えてくれようとしますが、うまく教えられない上に、逆らうと電流を流されます。そのくせ自分はマイペースで、エイジが困っているときも他のことを考えています。ここまでくるともはや清々しくて憎めません。

 

エイジがピラめいて覚醒すると、プロポンも同じようにデザインが変わります(画像右)。私もピカちんドローンを持っていて、商品のプロポも当然プロポンなのですが、常々アニメのようにしゃべってくれないかと思っています。というのも操作が下手すぎて、まだまともに遊べたことがないのです。ちょっとくらい頼りなくてもいいので、コーチをお願いしたいです。「初めてでも飛ばせる」って箱に書いてあるのに!

 

 

 

ここまででピカちんロボは22種類、全部で28体!

こんなにたくさんいれば、ひとりくらい仲良くなれそうな子がいたのではないでしょうか。ピカちんロボが登場する回は、ロボットの名前がタイトルになっていることがほとんどなので、どのお話に出てくるかわかりやすくなっています。気に入った子がいれば、そのお話だけでも見てみてくださいね。

 

 

 

これでキャラクター紹介はおしまいです。まだ紹介したいキャラクターはいますが、それは別の企画のときにしようと思います。

 

「ポチっと発明 ピカちんキット」は、2019年四月からリニューアルしました。新しい設定やキャラクターがたくさん出てきて、以前とは違ったアニメとなっています。

しかし以前のお話もとても素晴らしかったということが、このブログを読んでわかってもらえれば幸いです。

エイジくんたちをはじめ、ピカちんキットやピカちんロボたちに栄光あれ。

 

ここまで読んでくださってありがとうございました。

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最後に、私の販促アニメへの偏見を少しなおしてくれてありがとう。