上海市場、外部要因悪化で政府買い支えなければ底割れ? | 通販不動産ドットコムJの不動産情報!

上海市場、外部要因悪化で政府買い支えなければ底割れ?

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 22日(木)の上海総合指数 は2.78%下落、終値は2443.06ポイント。上海市場の売買代金は前日と比べ133億元減少し、749億元。昨日の上昇分を超えて下落した。全面安の展開。証券、セメント、石炭など、前日買われたセクターが大きく売られたほか、不動産、航空、レアアース、金関連、創業板なども大幅な下落となった。



 22日(木)から23日(金)にかけて発表された主なニュースは以下の通り。

・HSBCが22日発表したデータによれば、9月の中国製造業購買担当者指数(HSBC独自調査)は49.4となり、8月とくらべ、0.5ポイント低下した。7月には49.3と景気判断の分かれ目となる50を割り、製造業の生産鈍化見通しが強まっていた。8月は一旦回復したものの、9月は再び悪化した。(証券時報ネット)

・工信部は22日、「“十二五”中小企業成長計画」を正式に発表した。主な内容は、中小企業の資金調達ルートを更に広げ、中小企業板市場、創業板市場の拡大に努めること、実施細則を定め、民間資本を国家独占市場に導入すること、いろいろな財政・税制支援措置を通じ、中小企業のコストを引き下げることなどである。(上海証券報)

・中国人民銀行は今週、480億元の資金を放出した。これで資金放出は10週連続、この間の放出額は3990億元。これは預金準備率引上げ約1回分を帳消しにする額である。足元では今年一番の規模となる中国水利のIPOがあること、国慶節を控え資金需要が増えることなどに備えての資金供給とみられる。(証券日報)

・消息筋によれば、100億元以上の規模となる社会保障資金が株式市場での運用を許可された模様。これらの資金は公的資金であり、先週の段階で口座に入金された模様。ただし、いつ株式売買が行われるのかは不明。また、別の情報によれば、保険資金は9月以来、慎重にではあるがファンドの購入を開始したようだ。北京の保険資産管理公司投資部の関係者によれば、9月に入りこれまでに、数十億元規模の保険資金がファンド購入に向かったようだ。(記者による取材記事)(証券時報ネット)



 昨日の上海総合指数は安寄り後、戻り歩調とはならず、終日売りに押され下落した。前日の上昇分を超えて下落、再び底割れを警戒しなければならない株価水準となった。出来高がもっと増えない限り、株価の本格的な回復は難しい。積極的に買える材料が出てこない限り、戻したとしても、テクニカルな自律反発の域を出ないだろう。本日の外部環境は最悪である。昨日のNYダウは391ドルもの大幅下落。FRBによる政策能力の限界が露呈されたことで、アメリカ経済の減速懸念が一層強まっている。世界的なリスクマネーの収縮は、国際市場からほぼ隔離されている本土市場に対しても、地合いが悪いだけに、影響は大きい。ここで公的資金の買いが出て、市場は下げ止まるであろうか?買いが入らないといった見方が広がれば、9月20日の安値2426.70を更新、底割れとなりそうだ。次の下値メドは昨年7月2日に記録した安値2319.74ポイント。再び正念場が巡ってきた。(編集担当:田代尚機)



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