県警や県教委などによると、合宿は千葉県などの主催で25日から4日間の日程で、千葉県から銚子商、小見川(おみがわ)、岬など4校と茨城県や群馬県の計9校が参加。26日午前9時から練習を始め、同45分から6000メートルのタイム測定を始めた。34隻が参加したが、同10時15分ごろ、天候が悪化して波が高くなり、2隻が転覆。現場責任者の高校教諭(32)が練習中止を決めたが、他のボートが相次いで転覆した。拡声機などはなく、肉声で避難を呼び掛け生徒らは自力で陸に上がったり、消防隊員らに救助されたりした。
記者会見した県教委体育課などによると練習開始は複数のスタッフで決めたが、気象条件を判断するマニュアルはなく、現場で風速は測っていなかった。
また、ほとんどの生徒は救命胴衣を装着していなかった。公益社団法人「日本ボート協会」によると、着用判断は現場の責任者に委ねられ、義務化されていないが、11年に定めた安全マニュアルでは、転覆したのと同じシングルスカルと呼ばれるタイプの船は、風速が4~5メートルを超えると安全な操船が難しくなるため、現場責任者に安全に配慮するよう求めている。現場責任者らは「中止を決めたタイミングなど判断は妥当だった」と説明しているという。
銚子地方気象台によると、26日午前、周辺では秒速10メートルの北西の風が吹いていた。気圧配置からみて、竜巻のような現象は考えにくいが、瞬間的な突風が吹いた可能性があるという。国土交通省の運輸安全委員会は、船舶事故として調査官3人を派遣した。【小林祥晃、福島祥、石丸整】
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