小学生の私１ 「普通の家族でした」

父は営業やってるサラリーマンだった。
母は近所の病院で受付の仕事をしている。

兄は中学生で、私は小学校低学年。

ちなみに兄にべったりの超おにいちゃん子だ。

たまに、近所のファミレスに連れて行ってもらうのが楽しみで、私はコーンスープが大好き。

兄は、自分のハンバーグセットについてきたコーンスープをくれる優しい人だった。代わりにハンバーグ半分取られたけどｗ

そんな、ごくごく普通の家族だった。

家は借家だった。

近所に大家が住んでいた。

いじわるで神経質そうなお婆さんで、よく親と何か言い争っていた。
そんな感じだから、私はこのお婆さんが大嫌いだった。幼心にバッチリと敵認識されていた。唾を出しながら親に怒鳴り散らす鬼のような顔は、今でもはっきりと覚えている。

ただ、このお婆さんの孫娘とはすごく仲が良かった。

同い年だった。

ふたりで遊ぶ時は、大人たちの争いなんて関係なかった。

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