真崎航君。
前から知ってたけど、そのうちゲイビデオでよく見るようになって、それが普通になってそんなに気になってなかったのに亡くなってたのを知ってからショックでいろいろ調べあげる自分。
「そんなもんだよ。」ってゲイ友達は電話で言う。
(航君のお気に入りの衣装。棺桶ではこの好きだった衣装を着せてあげたんだって)
ある程度は航君のことは知ってたけど、どういう人でどう亡くなったか、ビデオにバンバン出てたあれだけ身近だった人が。
直接の死因は、腹膜炎からの敗血症だったんだね・・・。
「敗血症では抗菌薬投与が1時間遅れるごとに死亡率が7.6%増加する。よって,速やかに敗血症を診断し,1時間以内に感染巣検索,細菌学的検査を経て適切な広域抗菌薬を投与する必要がある。」
敗血症って・・・やっぱ怖いんだと本当に思った。敗血症ショックになってしまったんだね。
自分も敗血症で生死を彷徨ったからわかる・・・ほんとなかなか改善していかなかったらしい。
40度近い熱が1週間も続き、両脇・股間を氷で冷やし続ける毎日。ウイルスと毒素で神経もやられてるのか熱いとか冷たいとか感覚が一切ない。
意識朦朧というか混濁状態で眠ればひどい悪夢・・・夢だとも思わない。寝た起きたという感覚すらない。ほんと地獄。
よく臓器がショック状態にならずに耐えたと臓器を褒めたい。脳も。(ちょっとヤラれた?)
航君もそんな・・・もっとひどい状態だったんだろうと思うとつらい。。。
自分もそうだけど、ICUにいると症状って教えてもらえない。強制睡眠状態にされたり鎮静剤で苦痛を和らげたり・・・。面会の時だけ起こされて目が覚めたり。。。
自分が今どうなってるのかとか、さっぱり。。。すんごい具合悪い・・・みたいな。
航君も、「盲腸の手術失敗したのかなぁ・・・どうなってるんだろ・・・なんかすごい具合悪い・・・」
みたいに思ってたのかも。
自分の場合は、良くならないから1週間後に抗生物質を変えたら、これがうまくハマったようで回復傾向になったらしい。
でも、すごい強い薬だったらしく、医者は
「ほんの小さなウイルスに原爆を落としているような状態です。」って・・・
ミサイルとか爆弾とかそういうレベルじゃなく原爆って・・・もう良い菌も悪い菌も全部ぶっ殺す・・・みたいな。。。
はじめからそれやれよ・・・みたいな・・・でも逆に死亡率上がるんだって・・・こわ・・・
相当体に負担はかかったんだと思う。
航君も、抗生物質がうまくハマるものがあれば、なんとか乗り越えられたんじゃないかな・・・ほんとどうにかならなかったのか、原爆投下は危険すぎた?
助かる手段ってなにかあったんじゃないかって思う。。。
なんかほんと納得できないわ・・・・
敗血症は代謝が異常なスピードで高くなるから、あの筋肉モリモリの航君もやっぱりすごい痩せちゃったみたい。あの自慢の体がみるみる痩せていくのはお見舞いの人はつらかったんじゃないかな・・・
意外と自分では痩せていってることに気が付かない。自分は普通にあのままの体だと思い込んでた。パジャマも着てるし。上半身ハダカであってもなぜか意外と気が付かない。
写真を見て初めてわかったほど。。。
航君は、亡くなる3日前に「オレ、頑張るから」って見舞いの友達に言ったそう。。。
自分なんか、「良くなってる気がしない。さようなら」って弱々しい字を画用紙に書いてた。この違い。。。
生きようとしてる人が生きられなくて、諦めた人が生き延びる・・・ってバカみたい。。。
手術を拒むのも、自分が航君だったら、大事な商売道具の体に傷を残したくないと同じ事を言うと思う。
だってまさか死ぬとは思わないし。でも、「命を優先しましょう」って医者に叱られたみたいだね。それがいつの段階だったのかは調べてもわからなかった。
早めに手術すれば助かったのか、敗血症がいつの段階からあったのか、1回めの手術なのか2回めの後なのか。
体には気を使っていて健康診断・風邪でも病院に行ったりしてたのに・・・。誤診とかGW真っ最中とか運が悪かった。
ほんと、ネットでは叩かれること多かったよな・・・それはいつも感じてた。
「なんでそこまで叩かれる?」とは思ってた。
30歳までには男優をやめて、タレントになる夢を持っていた。
浜崎あゆみのPVにも出てたのを初めて知った。恋人のテンテンと一緒に。
海外そして上海や中国でもイベントに呼ばれて人気で
「日本人のゲイってかっこいい」
っていうイメージづくりをしてくれたかもしれない。
結構大きいことだと思うけどな。。。
生でやってたビデオもあったけど、セイファーするようになり啓蒙活動もして台湾から感謝状をもらったり。
確かに生でって悪いことだったけど、会社側も航君も、そのほうが売れると思ってた時期があったみたい。だけどそれは間違いだってわかって路線変更したんだよね。
でもず~~っと叩かれてるし中傷されてきた。
なんかもうなんでもいいから叩きたいみたいな人たちがいた。
誰かが言ってた。
「ゲイの敵はゲイ」
・・・・
ビデオはほんとよく出てて、各会社と契約してたから航君が出ているものが氾濫してて、正直食傷気味だったって人もいて、それは確かにそうだと思った。
自分もはじめは「すっげぇこの人エロいしめちゃ飛ばすし」みたいでお世話になったけども、ゲイって飽きやすい宿命なのかも・・・実際お世話になった時期は短かった。
でも、いいんじゃない?たくさん出てるからってうんざりしてた人たちもいたのかもしれない。
でも「また出てる」って思うだけでいいんじゃない?中傷することじゃない。気にしなければいいだけ。
30歳まではたくさん出るぞって思ってたんじゃないかな。企画も自分で担当してたみたいだし、豊富なシチュエーションでいろんあ可能性もあるしね。
もう航君のような人は現れないだろうな。そっか・・・革命児だったんだ。
亡くなってから、実はいろんな貢献をしてくれてたことを知って、もっと早く知ってればよかった。
端正なルックスで柔らかい話し方、プロ意識もあり積極的にゲイの世界で何かを残したいって常に思ってたんだよね。
お別れ会
テンテンも参加してたんだね。勘違いしてた。。。動画見たらこれはこれでいいのかなって思えた。。。
実際こういうの行ってないから間違ってるかもわからないんだけども、なーんかすごい違和感があるんだよねぇ・・・。なんか違うような。。。
追悼イベントとかお別れ会とか・・・・
実際騒ぎたいんでしょ?みたいに思えたり・・・
「死」って昔に比べていつでもどこでも情報が手に入るようになって、すごく軽く扱われるようになったと思う。
追悼してるというよりも、一つのお祭りイベントみたいになってる気がする。人の死をも利用して。。。
「航君が喜んでいるはず」「航君が好きだったイベントの雰囲気を」とかでやってるのかもしれないけど、ほんとそうかな?
追悼する気があるなら、スーツ着てくるなり・・・なんか違う気がする。
いろんな人に会えるし騒いだ後に飲み屋でまた騒ぐ・・・いつものパターンでしょ?なんかそう感じちゃう。
どれだけの人が航君の死を本当に思ってくれてるの?
こんなこというのアレだけど、実際のところ、航君は「ありがとう」って思ってないと思うんだよね。。。そんな簡単なもんじゃないと思うな。
だって、あんな壮大な夢を目前にして、まさか自分でも死ぬとは思ってなかったでしょ?
どれだけの悪夢を見てたのか、もしかしたらまだ悪夢の中をさまよっているのかもしれないし
死んだと気づいても、とてもじゃないけど正常な意識でイベントを見られるとは思えない。
ってすんごいオカルトでイヤになるけど、戸惑いと後悔と悔しさの真っ只中だと思うんだよねぇ。。。
自分もあのまま悪夢を見ながら死んでも、あれ・・・死んだっぽい?ってわかったとしても、とてもじゃないけど納得できないし発狂する。
受け入れるのにものすごい時間かかると思うんだよね。
「死」で思考を止めないでその続きに想像力を働かして欲しいと思う。
ってすんごいオカルトなことを真剣に語る自分がイヤ・・・
心霊サイトやってたからどうも熱くなっちゃう・・・
批判みたいなことも書いてごめんなさい