なくなるものを追いかけて・・・2015年春の陣~そにょ④~ | ヘタレ車掌の戯言

ヘタレ車掌の戯言

毎日惰性だけで生きているヘタレ車掌の日常です。

前回記事の続きです。

前回の場所から駅寄りに戻り、南茨木駅の茨木市駅方にある中央環状線の陸橋の歩道に上がる階段の踊り場で撮り鉄再開です。
古いネガフィルムを探してみると、この場所には1993年から何回かきているみたいで、表示幕未改造の2300系5300系、現在は引退している2800系6300系大阪地下鉄60系も撮影していますね。そちらはいずれ・・・

では撮影順にどうぞ・・・



3300系3328の阪急梅田行き準急
大規模工事施工編成です。相互直通相手の大阪地下鉄堺筋線の60系はすでに引退してしまい10年以上が経ちますが、3300系は冷房改造・表示幕改造あるいは大規模工事などの各種改造工事を重ねながら今なお現役、最近までは全車健在でした。


5300系5321の回送
桂車庫から正雀車庫への回送でしょうか?
回送は本来、種別標識灯が両側点灯ですが、室内灯を消灯しているためか点灯していませんね。


8000系8332の河原町行き準急
観光列車6300系“京とれいんの定期検査入場にあたってピンチヒッターとして用意された装飾編成です。平日ダイヤではこのように8両編成(C#8332×8)で一般仕業に充当されますが、土休日ダイヤでは手前2両(8332-8452)を切り離し6両編成(C#8312×6)として京とれいんの運用に充当されていました。車内はロングシートのままですが、室内灯を電球色に変えています。現在は6300系“京とれいん”の定期検査が終了し運用復帰していますが、この編成の装飾は解除されるどころか装飾のない車両にも装飾を追加して新たに古都(こと)”という独自のネーミングを得てしばらく運用されるようです。


8300系8300の天下茶屋行き普通
8300系のトップナンバー編成です。
風圧対策として前面窓下の窪みを埋めています(反対側の8400はそのまま)
余談ながら、登場時はアクセントとしてちょうど前面窓下の窪みを埋めた部分と埋めてない部分の境目あたりにアルミ材と反射シートによる飾り帯がありましたが、1991年度以降の増備車では省略され、それ以前の導入編成も撤去しています。


5300系5302の阪急梅田行き準急
大規模工事施工編成です。定期検査出場直後らしくピカピカで、とても40年以上も前に作られた電車には見えませんね(笑)

1300系1302の阪急梅田行き普通
上の5302より40年以上後の製造です。


9300系9306の阪急梅田行き特急
9300系は導入時期によって前照灯周囲の意匠や表示幕装置、側窓の天地寸法などに差異があります。また、一部編成は日立製作所で車体構体のみ製造し、正雀工場内のアルナ車両で艤装し、アルナ車両製造としています。


7300系7325の阪急梅田行き準急
手前2両(7325-7455)は界磁チョッパー制御の7300系ですが、その後に連なる6両(8311~8411)はVVVF制御の8300系です。ラッシュ時の増結でこうなっているのではなく、基本編成としてこのような組成になっています。このような編成は、京都線では2編成あります。
一見どれも同じように見える阪急電車ですが、7300系8300系では屋根高さや側窓の天地寸法が異なるので、断面の違いが目立つ場合があります。


7300系7305の天下茶屋行き普通
こちらはリニューアル工事によってVVVF制御となった編成です。
上の7325と比べてみてみよう(笑)


8300系8302の阪急梅田行き準急
ノーマルな8300系です。


3300系3325の阪急梅田行き普通 
大規模工事未施工の3300系です。阪急電車は総じて手入れがいいので45年にもなる経年を感じさせませんが、今後1300系の導入が続けば代替対象になるのはこの3300系かつ大規模工事未施工のこういう編成ですね。


8300系
8303の天下茶屋行き普通
前照灯がLED化されています。


9300系9301の阪急梅田行き特急


2300系2313の阪急梅田行き準急
反対側の2372とは異なるヘッドマークです。
昔ながらの菱型の大きなパンタグラフを先頭に載せて走る阪急電車はこの2300系が最後の存在でした。

この後、コレの折返しを撮ろうと大山崎駅へ・・・

改札を出て阪急そばで昼食と考えたのですが、なんと肝心の阪急そばが閉店していまして、やむを得ず駅前のコンビニで買い込んで駅に戻り大阪方面のホームへ・・・

先客の方が何人かいて無理っぽかったのですが、トリミングしてどうにかこんな感じに・・・


2300系2372の河原町行き準急
この駅から上牧駅の高槻市駅寄りまでは、併走する国鉄JR東海東海道新幹線建設にあたって阪急電車も高架化(一部築堤)することとなり、一足先に完成していた新幹線の線路を阪急電車の仮線として使っていたことがあります。この2300系はそんな時代の最新型で、当然その新幹線の線路を走っていたのです。この2300系が引退すると、新幹線の線路を走った阪急電車がなくなるということになります。

この後は再び大阪方面に向かいます。

(次回以降に続きます)