医療モール都心に続々とオープン | マクロ経済のブログ

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 調剤薬局大手が複数の診療所を集めた「医療モール」を増やす。日本調剤(3341)と総合メディカル(4775)は2014年度にいずれも10件以上と過去最多数を開く。都心のビルや商業施設内などへの展開が目立つ。

 薬局はモールを企画し、取りまとめ役となって様々な診療所を集める。物件は薬局や診療所が別々に賃借するケースが多い。

 日本調剤は13年度よりも4件多い13件を計画。6月2日には歌舞伎座が入るビル「歌舞伎座タワー」(東京・中央)内に、内科など4つの診療所と薬局を併設したモールを設ける。

 総合メディカルは13年度の6件を上回る11件以上を新設する。資本関係がある三井不動産(8801)と協力し、15年春に三井不が開業する予定のショッピングセンター「ららぽーと富士見」(埼玉県富士見市)内で計画している。昨年11月には「ららぽーとTOKYO―BAY」(千葉県船橋市)にも開いている。

 同社は勤務医などの独立支援も手がけており、14年度は13年度より3割多い400人の医師の開業に携わる計画。医療モールへの診療所開設につなげる。

 メディカルシステムネットワーク(4350)は今後2年で高齢者施設や病院が併設するモールを3件設ける。

 4月の診療・調剤報酬改定で特定の医療機関からの処方箋が9割を超え、月2500枚超を受け付けている薬局の調剤基本料が減額された。調剤薬局は大病院の近くに店を構える「門前薬局」からの事業モデル転換が迫られている。

 国内には700カ所以上の医療モールがあるとみられるが、住宅地などの立地が多い。今後は昼間の人口が多い都市部での開設が増えそうだ。