久しぶりの更新になってしまいました。

 

 

前回からのつづきです

 

前回のお話で、ネットショップの運営には意外と費用がかかるんだっていうことを書きましたが、僕が働いていた会社はそれなりにスタッフがいました。

 

一人でほそぼそとやっている会社なら社長業もしなきゃならないし、ページ制作もしないといけない。仕入れに出荷ももちろん一人。それに経理だってしないといけない。それらを完璧にこなせる人間がいるとしたらかなり貴重だけど、実際仕事してみるとどっかがおろそかになりがち。

 

だから売上が上がっていくようにするためには、どっかいのタイミングで経理部分はざっくりはするけれど、税理士にお願いしたり、出荷は外注にしたり作業を分散させていかなくちゃならない。

 

僕が働いていた会社ではその辺をちゃんと分けられていて、ページ制作、カスタマーサポート、入出荷とそれぞれ専任スタッフがいた。

 

あまりはっきり記憶にないが入社当時20人くらいだったのが、事件が起きた頃には50人近くいた。記憶にあってもはっきり書けない事情もある。

 

というのも、離職率がそれなりに高い。人の入れ替わりがとても激しい。

 

会社の体質もあるだろうし、思ってたのと違うなんていうのもザラにある。また、ページ制作は労働時間がどうしても長めになることも多いし、カスタマーだとクレームとかご意見をいただくので精神的にダメージが蓄積されていってしまう。

 

自分が入社してから辞めるまでの3年半近くでかなりのスタッフが入れ替わった。古い順でいけば辞めた時勤務歴の長さでいうと3番目。あとは言わずもがなである。

 

事件が起きたあとしばらくして、一所懸命働いてくれているスタッフたちが一体どのように考えているのだろうという話になって、一度みんなの声をヒヤリングしたことがある。

 

意見はいろいろあったけれど、大半が対して大事に考えていないことがわかってびっくりした。もう少しこんな会社では働きたくないから転職しようと思っているなんて声が聞こえてきても良さそうなものだが、探すの面倒だし、なかなか仕事見つかりにくいし、みたいな方が圧倒的に多かった。

 

加えて言うと、会社が好きだからっていう意見は皆無だったのも少なからずびっくりした。

 

自分のお仕事に自信があればどこででもやっていけるって思えたかもしれないし、僕自身はそういうレベルに自分をおいておくことを意識してずっとやってきていた。大したことができるわけではないけれど、学べることは学ぶ、向上心がなければ前に進めない。

 

中には、前から辞めようかと思ってたけど、こういう事態になったので、様子見ながらタイミング見て考えますなんていうのもあった。

 

とはいえ、逮捕されてから三ヶ月、12月の保釈になるまで奇跡的にほぼ誰も辞めずにこれたことは、会社としてはとても助かった。

 

ま、会社めっちゃ暗かったけど。

 

 

長くなったのでこの辺で。

まだもう少しだけ続きます。