いやあ、久しぶりの意欲作な本に出会いましたよ。


本はこれね。


就職、絶望期―「若者はかわいそう」論の失敗

海老原嗣生著


この海老原氏の本はおいらは好きで全部読んでいるんだけどね。


まあ、素人脳化学者崩れの、もじゃもじゃ頭の脱税男や


社会人崩れの某、巨大鼻の穴知能指数低いカツマーなにがし


なんかの


どうしょうもない話なんかを聞いてても、らちがあかないどころか


ますます、世の中おかしくなっちゃうからさ。



現実主義、現場主義であった海老原さんの本を政治家は必須で読んでいただきたいもんですね。



ようは、この本は学生の就職活動や企業の新卒採用


そしてそれをとりまく識者や世論、人材ビジネス、関係省庁などの


トレンドが


いかに愚かで、いかに危険な道を歩んでいるかという警告と超具体的な政策を


提示しているんですね。




まあ、おいらもこのブログで何度か、学生の就職活動に関していろいろ


掲載していたからさ。ほぼ内容は同じなんだけど



少しダイジェストに説明すると


学生は六大だろうがマングース大学だろうが、皆CMで見るような


人気企業や花形企業に応募が殺到する。


しかし、大学生は人口が減っているのに激増しているわけで


ようは一昔前なら高卒のバカがたくさん大学生になって


ホワイトカラーを目指すから、


あぶれる学生が増える、こんなの当たり前でしょ!?


という話でさ。


馬鹿な大学生が増え、人気大企業の求人数が増えないから


あぶれる学生が増えて、それが可哀想だというのはおかしいだろ!?


でも、この話で国がばんばん様々な助成金をつけちゃうって話でさ。



おいらの田舎でも新人のかけだし社労士はやっぱり


この手の助成金のアドバイスから入るんだよな。


つまり、金のかかる話ではなく、金が入る話よ。


でも、いくら既卒三年以内の若者を採用したら企業にお金をあげるといってもさ


馬鹿な大学は減らないし、企業の採用基準が下がるわけではなく


更にグローバル化して学生のような社会人経験の無いような人間が


職をゲットするのはますます難しくなるんでさ。


根本的な解決にはまったくならないところにテキトーに金を突っ込んでるだけなんよ。国は。


まあ、この海老原さんと言う人は官僚関係に実は太いパイプがあるから



その実態を良く知っているんだけど、


結局、官僚は超頭いいから、今までは「何かをつくる」で予算を組むと世論で叩かれるから


世論が発する「問題だ!」という話にのっかて予算を組むようなスキームに変わってきているんだよな。


だから、いくらデータが間違った話であったり、バカ勝間やもじゃ茂木あたりが


スットンキョーのキテレンキョーなことを言っても


官僚としては、「これはラッキー、この馬鹿な知識人と、それを無思考に取り扱うメディアに

のっかて予算獲得しようか」とまあこうなるわけよ。



そして予算がつけられ自分達の持ち場というか、天下り先を確保していくわけですな。


そしてさらにその予算を目当てにした人材ビジネスが、求職者に何もメリットを与えない


くだらんサービスでその予算を吸い上げるようなことをしているわけでさ。


それで、みんな仕事をしている気になっているわけよ。



このような無駄、超無駄をばっさ、ばっさと


それも名指しでかなり厳しく批判している。


勝間や茂木やあと慶応の教授など、知名度でいけば


かなりの格上相手にふっかけているところは凄いな。



(まあ、勝間は完全に白旗をふっているというか


勝間は完全に金儲けに走ってへんな手帳とか作ってバカ信者に売って


のりをしのいでるからな。ほんと目障りなバカ女と信者だよ)



で、、まあ事実認識は私とまったく同じ。



おらもブログの中で辛らつに



学生の就職活動で失敗するのはマーケティンがなていないから。

二流大学が一流企業なんぞ東大生入るより難しいのに

就職は人物評価だから可能性があると勘違いして受験することに

失敗の原因があると解いてきたからね。



で、ここからが問題でその施策なんだけど


これは海老原氏が述べている提案は


かなり、難しいものだと思う。



間違っているのではなく、やはり現場を良く知っているので



高度な施策すぎるような気がしてさ、


実行できる人がいるのか?なんて疑問が浮かぶわけよ。



そこが気になりました。




まあ、とにもかくにも、この本は是非読んでもらいたい。


読むと、かなりイライラ頭にくると思いますよ。いわゆる素人雇用論者や


メディア、政府、官僚などがいかに無意味なことで金をドブに捨てているかってことを。


そしてこのような正しい事実認識からはじめることの大事さをね。




この海老原さん、政治家にならないかなぁ・・期待の憂国の士ですよ。