昨晩のザッケジャパンは凄かったなぁ・・



サッカー素人だけど、明らかに縦への動きのスピードさや


無駄なパスがなく常に攻撃する姿勢とかさ、


ほんと実力で勝ったって感じですよね。



さて、前回のブログの続き。


ちょっと数字ばっかりな話になっちゃったんで、どうしようかなとも思ってんだけど



前回のブログを振り返ると


国債残高がどんどん増えて、GDPの約二倍までになり。


そして一方、国債を国内では消費できなくなってきていると。


(国債は日本の金融機関が個人の預金を通じて買っているがその金が無くなってきている。)


で、ここからはシナリオを考えていくんだけど


まず、よく言われるのがハイパーインフレ論。


ハイパーインフレというのは一般的には年率100%以上のことをいうんだけど


日本の近代史でいわゆるハイパーインフレというのは1回しかなく


例えば

昭和20年から昭和28年の米10kgの価格は

6円 →19.5円 →100円→ 150円 →445円 →680円


と怒涛の100倍を演じている。

(70年の狂乱物価はハイパーとは言えないでしょう)


こうなると貯金していた金など、なんの価値もない。


ちなみに戦中に発行した戦争用の国債によってGDPの900%の国債残高も


このハイパーインフレによって無くなった。国の借金などインフレになれば帳消しになると

いう識者の理屈がこれだ。(この戦後のハイパーインフレはググルと出てくるが、その頃の

生活は悲惨そのものだ。)



ちなみにおいらの祖父もこの時代に小豆相場で1600円の借金を背負ったけど

このインフレによって借金返済は免れたと生前聞かされた。


おいらとしてはこのよなことはまずありえないと見ています。


というのも農業においても生産性が当時と比較しても圧倒的に向上しており、世界との関係が

良好であればこのような状況は起き難いと思います。



で専門化が指摘する最悪のシナリオというのが

年率30%くらいのインフレだ。


この数字の根拠はないけど、これくらいのインフレであれば

ベネズエラやエチオピアで今でも起きている数字なので

最悪、それくらいになることもという参考数字だと思うんだけどね。


つまり3年で預金(お金)の価値が半分になるっていうこと。


これくらいの速度であればどう資産を運用するか時間がある程度あるし


国債価格の下落や金利上昇、円安などのシグナルがあるから


そんなに恐れる必要はないかとは思うんだけどね。



ただ、もっともインフレになって困るのが引退した給与所得が無い老人の生活。


年金で暮らす老人はフロー(給与所得)がないからインフレに弱い。

資産も無く、フローも無く、年金も削られ、その上で年率30%のインフレは

老人には死ねといっているようなものだ。

もし、自分の親がそのような対象になりうるのであれば

今から親の生活のことをもっと考えなくてはならないでしょう。


老老介護といわれる時代に、このようなインフレが加われば

親の生活ということも今のうちにあらゆる可能性を否定しないで

覚悟しておく必要があるのかもしれない。


(お金のある老人は海外にどんどん資産を移しているのはそうしたヘッジなんでしょうね)


とりあえず、今の政治がいろいろ言っているのは


国債を刷らずにすむようにすることと国債の下落を防ぐことだ。


国債を刷らずに済むには、税収を上げ、支出を削減するしかない。



消費税増税が言われているのもその一貫で、消費税増税は国民生活には確かに痛いが

お金の価値がなんらかのはずみでなくなるよりはマシなので

やはり消費税アップは覚悟しなければならないでしょう。


そしてやはり政治には無駄な歳費の削減を徹底すべきなんでしょう。


当たり前かもしれないんだけど、検討すべき政策としては


税収アップとして


移民の受け入れ

待機児童の削減

未婚率の改善

不妊治療の保険適用や出生率向上への政策


といった人口、労働人口の増加は何を差し置いても

直ぐにやるべきことでしょう。


そして産業構造変化への後押しかな。



これから日本の企業はグローバル化へ一気に進むような戦略をとらざるを

得なくなる。今まで以上に生産工場やマーケティング機能を海外に移さないと(現地化しないと)

立ち行かなくなるのは目に見えているので、そこで溢れた国内の失業者をどうやった産業で吸収していくのか、

ローキャリアの若者やシルバー層の国内雇用をどうやって

国内で吸収していくのか、ここも非常に大きな問題になるでしょう。


このあたりの道筋が立てば、国債暴落やハイパーインフレといった憂き目からは

免れると見ています。