幻の相場師 | ♪至誠♪

♪至誠♪

至誠、天に通ず

シカゴ郊外のある村に、村長マジックは村民100人を集めて、月10%の配当を約束し、1人1万ドルずつを集めました。


村長マジックは集めた100万ドルを商品先物投資に投じ、村民一人一人に自分の頭像付きの十字架を配って、シカゴ商品先物取引所の立会い時間に家で十字架に向って祈りを要請した。祈り経文は「マジック必勝!」「○○上がる」「●●下がる」、○○、●●は村長マジックの売買ポジションによって、時々変わる。

村民の強い祈りの元に大胆に売買し、百戦九十五勝の確率で月々資金倍増。ところが複利運用の言い訳で、お約束した配当は一度も行われなかった。村民アップルは嫌な予感をして、自ら取引口座を作った。

村長マジックと反対の売買をし、祈り経文は「マジック必敗!」「○○下がる」「●●上がる」に変えた。相場はアップルの祈った通りに動いて、数倍の利益を上げた。村長マジックは大敗して村から姿を消した。