31日午後8時55分頃、長野県松本市の北アルプス穂高連峰・明神岳(2931メートル)で登山をしていた愛知県の男性会社員(35)が「仲間2人が行方不明になった」と松本署に通報した。
同署の発表によると、行方が分からないのは同県小牧市東田中、会社員加藤秀明さん(34)と名古屋市名東区一社、会社員浜松一人さん(35)。山岳会の仲間3人で30日から4泊5日の予定で上高地から入山し、標高2320メートル付近に設営したテントで宿泊。31日昼頃、2人が明神岳山頂へのルート確認に向かったまま、夕方になっても戻らなかった。1日は現地が降雪で悪天候のため、松本署員らが地上から捜索に向かっている。
また、1日未明には長野県茅野市の八ヶ岳連峰・赤岳(2899メートル)の標高2500メートル付近で、下山中の仙台市の医師(70)が雪の積もった岩場から滑落し、一時行方が分からなくなったが、捜索中の茅野署員らに救助された。命に別条はないという。同署の発表によると、医師は山岳会の仲間9人と入山し、31日夕方になって登頂を断念して引き返す途中だった。