肺炎は治っているので、本来ならもうとっくに退院している筈です。
でも、飲み込みができなくなって、鼻腔経管栄養に頼っていますので、このまま自宅に連れ帰ったら、私はやっていける自信がありません。
注入とか、そうしたことは、やればできるとは思いますが、チューブを引き抜いてしまうのを止めることができないだろうと思います。

ベッドは相変わらずウォーターベッドを使っています。
もちろん柵とかはありません。
ベッドから落ちたりするようになって、介護ベッドにしなければと思ったこともありますが、低反発ウレタンマットを毎晩ベッド脇に敷くことによって凌いできました。
チューブを引き抜くのを止めるには、今やっているように、手を柵に拘束する以外方法がありません。
介護ベッドにすれば、可能だと思います。
でも、これから先ずっと拘束しなければならないのは、どう考えても私にはできません。

この状態で家に戻れば、もしかして嚥下機能が回復するかもしれない機会を奪ってしまうことになるでしょう。
ともかくリハビリをして欲しい、ダメかもしれないけど、やってみて欲しいというのが、偽らざる心境です。


リハビリ病院へ転院へ向けて、ソーシャルワーカーさんと面談が25日にありました。
14時という指定だったので、受付に行って、時間外面会許可証を出してもらいました。
ソーシャルワーカーさんは、Nzさんという女性でした。
いろいろと昨今のリハビリ病院事情を聞きました。

脳梗塞とか、或いは事故とかで、身体が不自由になった人は、比較的スムーズに入院できるようです。
夫のように、内科的な疾患からのリハビリは、なかなか受け入れてもらえないそうです。
なにか制度が変わっていて、そうした患者のリハビリは、病院側にとって、益にはならなくなってしまったとのことでした。
夫の場合は、入院による廃用症候群のリハビリということで受け入れてもらうしかないそうです。

それで、受け入れ先を選べる状況ではなく、入れてくれるところに入るしかないと言われました。
家から近くでとか、そういうことを言っていられないようです。
或いは療養型病院で、リハビリもしてくれるところを探すしかないそうです。
ただ、療養型病院だと、リハビリが主目的ではないので、頻度がかなり落ちるようです。
いずれにしても、入院期間は3ヶ月が目安だとのことでした。
3ヶ月経って、改善しなくても、そこにはもう居られないそうです。

そうしたことを踏まえて、夫の場合はどうしましょうかと話が始まりました。

前の週に、Ao先生とまた話す機会がありました。
先生はやっぱり、自宅に帰る前に、リハビリ病院を挟みましょうと結論を出して下さいました。
このままの状態では、家に帰っても私がやっていけないのを配慮して下さいました。
それで、このNzさんとの面談が決まったのです。
その時に、いいリハビリ病院はありませんか?とお聞きしたところ、T病院と、他に2,3、名前を挙げてくれました。
その後、ネットでホームページを見ると、T病院はなかなかいい病院のようでした。

それで、NzさんにT病院はどうでしょうかと聞いてみました。
Nzさんは、T病院のことは頭になかったらしく、ちょっと驚いた顔をしていました。
そして、ああ、あの病院ならいいかもしれないですね、ただ、遠いし、入院費用も高額になりますとのことでした。
歴史も古く、県内では有数のリハビリ病院だそうです。

確かにT病院は、私の家からは相当遠いです。
電車に乗っている時間だけで、1時間は超えそうです。しかも乗り継ぎ...。
でも、そんなことより、夫に適切なリハビリをしてもらえるかどうかが問題なわけで、受け入れてもらえるなら、T病院にしたいと言いました。
それではそうしましょうということになり、年内に申し込みをしてくれることになりました。

もし、書類審査で通ったら、次には私が行って面接?ということになるようです。
こうして一応、方向性が定まりました。
もしも断られたら、別のところを探してもらうしかありませんが..。



夫の皮膚の状態は、見違えるように改善してきています。
24日にはお風呂に入れてもらえました。
その後は、頂いたコメントを参考に、蒸しタオルでケアしています。
沢山のコメント、ほんとに助かりました。ありがとうございました。

お湯は、看護師さんに熱いお湯をもらって使っています。
その時によって洗面器だったり、小さめの手桶だったりして、洗面器じゃないとお湯が結構飛ぶので、洗面器は持参することにしました。
これにお湯を汲んでもらおうと思っています。

両腕の皮膚がひどかったのですが、腫れも引き、今日の段階ではかさぶたが数カ所あるだけです。
このまま剥がさなければ、治ってくれると思います。



もう今年も残すところ2日になりました。
一緒になって、初めて別々に新年を迎えます。
お正月は、今回はおせちもなにもありません。
新しい年は、私たちに何を運んでくれるのでしょうか。
一番の望みは、夫がまたおいしいものを食べられるようになることです。
それを信じて、新年を迎えたいと思っています。

皆様、この一年、本当にありがとうございました。
温かなコメントや、ランキングの応援、また、いいね!を押して下さって、本当に嬉しく思います。
落ち込んでいるときも、それにどれだけ励まされたことか..。
来年もどうかよろしくお願いいたします。


どうぞ皆様、よいお年をお迎え下さいませ。




          
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