ショートステイに送り出すにあたり、手紙を書きました。

前回のショートステイから帰ってきた時に、湿疹が増えていてなかなか治らなかったこともあり、肌に直接触れるものは、毎日着替えさせて頂ければ助かります、云々。

肌に直接触れるもの:半袖肌着、パンツ、肌着の上に着せる長袖Tシャツ、ズボン下、靴下は、着ているものを含めて6セット持参します。

上に着るセーター、ズボンはそちらの通常の対応で構いません。着ているものを含めて4セット持参します。

着替えした肌着類は、自宅で洗濯しますので、ビニール袋に入れてそのままご返却下さい。

などなど。


3泊のショートステイで、6セットで足りるかどうかです。
入浴で着替えさせる分は最初から取り除いてしまうので、特養の通常の対応だと、それ以外に3セット必要だということでした。
そこで前回までは4セット持参していたのですが、更に2セット増やしたことでまかなえるのか。

日曜の朝、月曜の朝に着替えをすると、火曜の朝の段階で4セット持参していた時と同じ条件になるわけです。
火曜はもう帰る日だし、日曜日以外は洗濯のスタッフがいて、汚したら洗濯してもらえるので、なんとかなるかなと考えました。

上に着るものについては、着替えなくてもいいことにしました。

とりあえず、鞄がパンパンでしたが、詰め込むことができました。



昨日の日曜日、いつものように特養を訪問しました。

前回の訪問のときは、こちらからご挨拶する感じでしたが、昨日は、スタッフの方達が、ホールのあちこちから、「こんにちは~」と声をかけて下さいました。

夫はホール手前の介護ステーションのオープンカウンターの前にあるソファに座っていました。
目をぱっちり開けて、調子が良さそうでした。
私を見つけると、おっ!という表情をして、嬉しそうに笑いました。

立たせてみると、家にいるときと同じ程度にすんなり立ち上がりました。
多少後ろに傾くのは、やむを得ません。
そのまま回廊にお散歩に行くことにしました。

少し歩くと、片手を繋ぐだけで充分安定してきました。
無人の他の人の部屋を覗き込んだり、窓側の中庭を覗き込んだり、立ち止まったら一緒に立ち止まり、歩き出したら一緒に歩いて、のんびりお散歩しました。

着ているものは、上着ズボンは一昨日私が着せたものでしたが、中のTシャツは、色が違ったので着替えさせてくれたのがわかりました。


スタッフの人に、自販機で飲み物を買ってきて飲ませていいかと聞いたら、構いませんとのことだったので、夫を再びソファに座らせておいてコーヒーを買ってきました。

貸してもらっている個室に椅子を運び込みました。
そのとき、サイドテーブルの上に、布で覆った何かがあるのに気がつきました。
布を上げてみると、そこには、透明なビニール袋に入った肌着の着替えが一式おいてありました。
ビニール袋には、「月曜朝用」と書いた付箋紙がついていました。

わ~お!こういう風にしてくれているんだーと、とても嬉しくなりました。

夫を連れてきて、部屋にあった肘掛けつきの椅子に座らせ、私は運び込んだ椅子に腰掛けて、二人でコーヒーを飲みました。
穏やかに晴れ上がったいいお天気で、部屋から見える海には、沢山のウィンドサーフィンのセイルが浮かんでいました。


コーヒーを飲み終わった頃、スタッフの一人が、部屋に失礼しますと入って来ました。
トイレどうしましょうか?と言うので、あ、じゃお願いしますと答えました。

まだ慣れてないものでとその人が言うので、私が立ち上がらせ、部屋のトイレまで連れて行き、便座に座らせました。
夫はいつもよりずっと私の声かけに反応してくれて、苦労することもなく、便座の所定の位置に座ってくれました。

その人は、はー、こうすればいいんですねとしきりに感心していました。
そして、私たちがやると、両側から抱え上げるようにしてしか歩かせられないし、座らせる時も無理矢理になってしまうんですと言っていました。
奥さんはちゃんと立たせて、普通に歩かせているし、すごいってみんなして言っているんですよと言われてしまって、なんかとても恥ずかしくなりました。

でも、そうして話題に出るということは、スタッフの皆さんが夫に関心を持っていて下さるということだと思いました。
今回調子がいいのは、おそらくスタッフの方達が、夫を気にかけて、声かけしてくれたり、時々立ち上がらせてくれているからじゃないかと思いました。

改めて、理解しなくても声かけしてやって下さいとお願いしておきました。
その人は、いや、わかってらっしゃるようですよ~と言っていましたので、やっぱり声かけをして下さっているんだなと思いました。


どうなることかと思った特養のショートステイですが、なんとかやっていけそうです。
気温が上がって春めいてきた空気の中を、心もポカポカしながら家路につきました。



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