カリーナの林檎 チェルノブイリの森 -329ページ目

サマショーロ…勝手で我がまま、自由な人々??

これからの日本でポピュラーになっていくであろう言葉。
サマショーロ。
いまだにチェルノブイリ原発周囲30キロ圏内は立ち入り禁止。
でもその中でも住んでいる人たちがいる。
代々昔から住み慣れた土地から出て行くなんて放射線より怖い。
いままで通り田畑で作物を育て、馬や牛、豚たちとともに豊かに暮らすのだと…
最近ではチェルノブイリ原発事故から25年経ち、いままでほかの地域に
移り住んでいた方々がここに戻って来ている。
どうせ死ぬなら古里で…と年老いた方々が帰って来ている。

管理する政府関係者や、泣く泣く我慢して古里を離れた人々は、
彼らのような人々を勝手な人々我がままな人々自由な人々
いう意味の言葉、
サマショーロとかサマショールと呼んている。

切ない。

一人暮らしの30キロ圏内のおじいちゃんの写真(2003年)。
初めてここで自家製の『サーロ』をいただいて食べた。
ドキドキした。
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一人暮らしのまた別の地区の30キロ圏内のおばあちゃん(2010年)。
キレイ好きなおばあちゃん

日本製のテレビなどもあった。
壁はすべて自分でペンキ塗り替えている。
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チェルノブイリの祈り、フクシマの今

たくさんのチェルノブイリ原発事故に関する本があるけれど、一番気になる本。チェルノブイリの祈り。実際に原発事故の被害を受けた方々のインタビュー証言をまとめた本。一般の方の言葉ゆえ表現は決して上手くはないけれど、上手くないからより一層伝わることがある。痛々しくて切なくて悲しい。中には自分に降り掛かった不幸をジョークを交えながら語る方もいて、その避けられようも無い現実に絶句する。フクシマこの本の様なインタビュー証言集をしたら、どんなことが語られるのか。チェルノブイリ原発事故が何の教訓にもならなかった今の日本。映像、出版、音楽など表現者たちは今、これからの表現活動を問われている。

第2原発と津波に流された集落
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撮影地ベラルーシってどんな国??

不思議まだソビエト空気みたいな国。過去ソビエト崩壊直後初めて訪れたロシア。あの頃のようにいままだなんとも説明しにくい不思議ベラルーシ。
整然と並ぶ巨大な団地群。まるでUFOみたいな図書館。少し車で郊外に出ると言葉を失うほど、美しすぎる風景に次ぐ、風景。マクドナルドもあるけど、勘違いした日本食は異国はどこもいっしょか?とにかく観光地としての国ではないかもしれないけどこの不思議さは魅力的。言葉はベラルーシ語。でもロシア語で十分OK!
クリスマスは二回。12月と1月。カトリックとロシア正教で違う
食事は少し酸味のある黒パンが美味い。有名なスープボルシチはウクライナが発祥らしいがここベラルーシもおいしいお酒と言えばウオッカだけど若い人はビール好き。キオスク、イクラはそのままロシア語で通じるが、イクラは「魚の卵」の意。イクラくれ!と言っても出てこない。黒いイクラ(チョールナヤイクラー)下さい、でキャビアが来る。クラースナヤイクラーがいわゆる日本のイクラ。
ベラルーシ講座続きはいずれまた…!
静かなミンスク。
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クリスマス間近のミンスクの夜の街
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ミンスク郊外路上でキノコや木の実売る地元の人たち。
カリーナの林檎 チェルノブイリの森-ミンスク郊外街道に並ぶキノコや木の実売り
同じ作りの団地群
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