大船渡の赤崎町で1軒だけ残ったブロックの家 | イタリアにある建物のような家やクリニックを設計しています

大船渡の赤崎町で1軒だけ残ったブロックの家

先日、TBSの朝ズバで、大船渡の赤崎町で1軒だけのこったブロックの家について紹介されていたそうです。

それを聞いて、ネットで調べてみましたら、

コスモジャーナル社の住、リフォームネットでの東北被災地視察報告のページを見つけました。
http://cosmoj.co.jp/tokusyu/2011/09/post.html

その報告では、この1軒だけ残った家を

被災の象徴、後世の教訓としてそのまま残そうと言う運動をされていると報告されています。

・津波の破砕状況の保存は極めて難しくなかなか実現されてこなかった。
・建物の中に、津波の高さを示すラインが残っている。
・庭の植木にも漂流物が引っかかり津波の高さが分かる。

以上の点からも実現に向けてがんばっている様です。

それから、

チリ津波後津波対策でブロック造を推奨したこの家を作った、三浦賢吉を祈念する。
との事です。


ブロック造は、地震にも堪え、津波が襲ってきても、周りの木造家屋は流されても残ったのです。
しかも、ブロック造は、昔の作り方であり、現在ブロック造で作る、
型枠コンクリートブロック造、鉄筋コンクリート組積造よりも構造耐力が低かったにも係わらずなのです。

私が、16年前に自宅で初めて設計し、今まで10軒設計した
型枠コンクリートブロック造、鉄筋コンクリート組積造が
耐震、耐津波に優れている事がわかりました。

私が、今までで蓄積したこの設計力を、この性能を望む方のために、
生かして行けたらと思っています。