広報における語尾の重要性
別に広報に限ったことでもありませんが、広報業務には人前で話をするさまざまなシーンがあります。個別取材や説明会、記者会見もさることながら、日頃の記者との電話でのやりとりも含まれます。またメインスピーカーである社長や役員のみならず、日頃から記者対応する広報担当者も重要な会社を代表するスピーカーであると言えます。
その際、同じ内容を話していても、”語尾”の言い方によってさまざまな情報を発信していることを十分に意識することが重要と言えます。
例えば、”語尾に勢い”があった場合、それは”自信がある”や”会社としても力を入れる意思がある”などという情報も付加され、逆に幾ら良い事を述べていても語尾に力がなければ、それは”自信がない”などの情報が勝手に付加されてしまいます。
また”言い切ること”も非常に重要です。
”○○をします。”と言い切ると、自分が責任を持って実施するという印象や”自信がある”などの情報が付加されますが、単に”○○と考えております”や”○○であろうと認識しています”などであれば、どこか他人事であり、自分事化されていない、つまり無責任さという情報も付加されてしまっています。
単に一人の記者に話をする場面であっても、それは”社会に対する約束、宣言”であり、また広告とは違い話したことがそのまま発信者側の意を汲んで良いようには解釈してくれません。逆に世に出す前の検証作業がメディアの役割であることから、裏がないか、落とし穴がないか、本当にそのまま信じて良いのかを確認することが記者の仕事であり、そういう点でも”語尾”という情報は非常に重要なものと言えます。
一度自身の日頃の会話や取材時の対応者の会話などで意識して確認してみては如何でしょうか?
クリックをお願いします!