農業版のコミケやりたいとか、言ってみるもんだ〜と思った | のうもえ日記

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萌は、自給自足できないんだよ(・∀・)

農業版のコミケやりたい!ってつぶやいたら、上司が「コミケってなーに?」と聞いてきたので、まじめにオタク経済への愛を送りつけてしまいました…笑


《以下、上司に送りつけたオタク文化語りとマイドリーム》
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コミケとはオタク界のCSAです。買い支えるという発想のない、自然発生したCSAです。
私の思う究極の経済体制です。

コミケの説明をさらっとすると、コミケとはコミックマーケットの略で、世界最大級の同人誌即売会イベントです。例えば漫画のワンピースが好きな一般人が、自分でワンピースの漫画を描いて売ります。同じくワンピースを好きな一般人が、その描いたものを買います。コミケはありとあらゆる漫画やアニメの創作が咲き乱れ、全国津々浦々からオタクがあつまる祭典です。

「売り手」「買い手」という言葉は使いません。
「描き手」「読み手」と呼びます。全員がイベントの参加者という認識です。

イベントには3日間で50万人程度の人が東京ビックサイトに訪れ、すし詰め状態になります。でも去年は真夏の炎天下の中、熱中症になった人は0人でした。それくらい参加者がイベントを大事にしています。
自費出版の本なので、20ページくらいの薄い本が500円でやりとりされます。当たり前ですが値段について誰も文句は言いません。そういう発想がまずありません。当然それくらいのコストがかかることは読み手も知っています。それよりも、自分には生み出せないけれど、求めていたものを誰かが生み出している。それに出会える感動と感謝の気持ちの方が大きいです。

今の若い世代はお金を使わなくなった世代なんて言われていますが、オタク界においては違います。いいものにはお金を払う。自分が好きなものにはお金を払う。自分が好きなものはとことん調べて、自分の好きなものを生み出してくれたことに感謝し、盛大にお金を払う。それが現代のオタクです。


そんな私たちの世代のオタクが、もうひとつ大事にしているものがあります。それが「共感」です。
私たちの世代は、少子化社会の始まりの世代です。
人数が少ないので、どうしても権力が小さいです。
政治にとっても、得票数になりにくい世代です。
テレビにとっても、視聴率になりにくい世代です。

だから私たちは、自分たちで文化を自給自足してきました。ニコ動をはじめとするネット文化はその表れだと思います。テレビに相手にされなかった分、自分たちで文化をつくり、自分たちで楽しんでいます。ポイントは、自分”たち”でたのしんでいることです。

人は、満足するとき、2段階のステップを踏むと思っています。
例えば、《上司》さんは幕末が好きだと思います。例えば高杉晋作のおもしろいエピソードを読んだ時、《上司》さんは楽しいと感じると思います。それが第1段階です。第2段階は、同じエピソードを同じ高杉晋作好きと話した時です。そこで「だよね!」となったときの満足感は第1段階のソレをはるかに超えるものだと思います。

満足とは、自給自足できないものです。
誰かと「だよね!」と言って初めて成り立つものです。
相手がいて初めて成り立つものです。

現代のネット社会は、会えるはずのない人と会うことができて、繋がるはずのなかった人と繋がることができます。今まではなかった”共感による満足”が爆発的に増えています。私たちはそれを大事にしています。

最初のコミケの話に戻ります。
そんなこんなで、その”共感”を求めて、コミケの「書き手」と「読み手」は、ツイッターなどのSNSサイトで日常的に繋がっています。自分がいいと思うものを求めてとにかくつながります。そのオンラインでの活動を抜け出し、オフラインで繋がる場になるのがコミケです。実際に会って感謝を伝えることができる場です。実際に会って「だよね!」と言える場です。

こんなところでしょうか。このオタク業界において自然発生したコミュニティ形成と相互理解は、一次産業にも応用できないかなと日々思います。そして今のところの私の答えは「生産者オタク」が増えることなんだと思います。そして生産現場に行って思うのは、「こりゃ一発現場にいったら、生産者オタクなっちゃうわ」です。そういえば最近、《お客さんの名前》さんが「最近生産者イベントに行くのが怖い、ファンになっちゃうから」なんて言ってました。

だから私は生産現場に行って農家さんと漁師さんのかっこよさをいろんなひとに味わってほしいと思うし、農家さんと漁師さんの情報発信したいとも思います。そしてそれはあくまでも楽しく。好きだから。発信する。

そして今日(昨日ですが)、コミケの第一次産業verをやりたくなりました。朝市のすごいバージョンのように、ずらっと農家さん漁師さんが出店、いろんな野菜、いろんな魚、いろんな農法が見れる。企業ブース、イベントブースもあって、「抱かれたい漁師選手権」なんてのもあったり。おもしろいです。農機具ゾーンとか、種ゾーンとか、ワークショップもあったら面白いですね。そんな一次産業の祭典をいつかやりたいです。いや、すごくやりたいです。


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あらためて読むとひどい内容であります。
夜中のテンションじゃなきゃ書かなかっただろうし、今だったらこんな文書かないかもしれない。
でも言ってみるもんだなぁ。

萌ってキザシとも読むんですね。
萌は世界をすくう!