今年のゴールデンウィークに作った巨大スライム


保存できるのかわからないけれど、そのまま捨ててしまうのも惜しくて、冷蔵庫に保存していました。

たまに目に入るとどきどきしたりして。

“これ、大丈夫なのかな~”
“ヘンなにおいになってたらどうしよう”

もう3ヶ月過ぎたころ、いよいよ怖くなってきて、捨てようと冷蔵庫から出したら、なんと、なあ太に見つかってしまいました!

人の気も知らないで、なあ太から沸き上がる「スライムコール」汗

思いきってジッパーを開けてみると・・・


おお!全く問題なし。
色も見た目もにおいも大丈夫そうです上げ上げ

最初は少し固かったかな?

でも、スライムが温まると


びよーーーん


もっともっと~!


夏の暑い日に、冷たいスライム。
気持ちが良くて楽しかったみたいです。

よかったよかったキラキラキラキラ
さて。と捨てようとしたら。

「捨てないで~!」

マジですかえ゛!
次に遊ぶのは冬休みかしら。
スライムっていつまでもつんだろう。

こうなったらいつまで大丈夫か 実験してみますううっ...

さて。

なにがなんだかわからないままに受けた前回のWISC-Ⅲを反省して、下準備をしてから聞きに行った今回のWISC-Ⅳ。
予備知識があったぶん先生の話もわかりやすく、とても実のある面談となった。

聞き取ってきたこと、忘れないようにまとめておこうと思います。


※なあ太 検査時年齢…8歳11ヶ月


全検査IQ 115
(109~120 90パーセンタイル)

言語理解 133
(123~137 90パーセンタイル)

知覚推理 127
(117~131 90パーセンタイル)

ワーキングメモリー 91
(85~99 90パーセンタイル)

処理速度 81
(76~91 90パーセンタイル)



【検査態度】…新規場面での反応、課題への取り組み、体の使い方など


緊張はなくリラックスしていた。
受け答えも「です、ます」を使って、きちんと答えられた。
「利き手」を聞くと自信なさそうにしばらく考えていたが、正解することができた。

始まってから20分くらいは非常によく集中していたが、その後はモゾモゾと身体を動かしたり、後ろを向いたりして、その都度 声かけを必要とした。
しかし、1対1の落ち着いた環境の中では声かけのみでスムーズに作業に戻ることができた。

全体的に落ち着いていて、とてもスムーズに進行することが出来た。
難しい問題も真剣に取り組み、間違えてもすんなりと切り替えられていた。



【言語理解】・・・言語的な情報や自分自身が持つ言語的な知識を状況に合わせて応用する能力


言葉の概念の獲得は非常に高い。
クローズクエスチョン(答えの決まっている問い)は強いが、オープンクエスチョン(決まった答えのない、抽象的な問い)に少し弱さを感じる。

得意な部分の中でも、本人の中で出来るところと出来ないところを比べてしまうため、出来ない部分に強い苦手意識がある。



【知覚推理】・・・視覚的な情報を取り込み、関連づけて全体としてまとめる能力


視覚的な情報を取り込み関連づけてまとめる力は高い。
図形の構成やパターン認識も得意。

ただし平面上のものを「書き写す」、「選択する」ときの視線の動かし方に苦手がある。
ビジョントレーニング、点つなぎ、迷路などをやることで困り感を減らすようにする。



【ワーキングメモリー】・・・注意を持続させて、聴覚的な情報を正確に取り込み、記憶する能力を測定


指示を覚えて作業することは、その時々の集中している、集中していないに大きく左右される。

なるべく刺激を排除し、机には必要なものだけ置くようにすること。



【処理速度】・・・視覚的な情報を事務的に、数多く正確に処理していく能力


作業は丁寧だけれど、ゆっくりしている。
視線の動かし方に滑らかさがない。手と目がうまく連動していない。
ミスはなし。

将来、板書などに困難が出る可能性があり、その場合は支援が必要。



【支援について】


非常に能力の内差が大きいため、得意分野にも苦手意識が強い。
まわりはその苦手意識を認め、支援していく必要がある。

また、一問一答のような問題には抜群に強いが、抽象的な問題に自信がない。
抽象的な物事が多い日常生活上のルールや問題解決方法をSSTなどの取り組みを通して、身につけられるようにする。

注意集中のための環境整備を学校側に働きかける。
集中が途切れた時は、こまめな声かけ、肩に触れるなどして集中を促す。

自信を失わないよう良い部分をたくさん褒めて伝えるようにすることが大切。


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ここからは感想。

結果の凸凹自体はほぼ思っていた通り。
言語性優位で、実務が苦手。
考えること、口で言うことは得意でも、それを実現する手先、体がともなわない 涙
まんま、ふだん見ている通りのなあ太の姿。

頭の中には完成形がはっきり見えているの。
でも、それを実現するスキルがないの。
そりゃあ、やきもきするよね、って思う。

なあ太が癇癪を起こしても、もう少し優しく見守ろうほろり
なかなか守れないけど…。

検査結果で一番嬉しかったのは 検査態度。

「とても落ち着いていて、わからないところがあっても投げ出さず、それでいて、どうしても無理と思えば切り替えて、次の課題にも一所懸命取り組んでいました」

泣ける。
3年前は「このビルを壊して!僕を壊して!」って言ってたのにね。
成長した。成長出来たんだなぁ。

ホント、これを聞いたときは嬉しかったな~。

ただ前回は36だった内差が、今回は52に広がっていたのはちょっとショックだった。
つまり、もともと高かった言語理解はより上がり、もともと低かった処理速度はより下がるという結果に。

WISCは同じ年齢層の平均を100として差を数値で表しているので、なあ太の中で高いところは同年代よりもより伸びたけれど、低いところは成長が遅かったということ。

「内差が大きいと生きにくい」
よく言われること。前回の結果をみて、なるべく凸凹を少なくするために意識して過ごしてきた3年間。まるきり無駄ではないと思いたいけど、思うようにはいかないなあ。

とにかく、基本的な関わり方は間違いなかったことが確認できた。

あとはまた、出来ることからひとつひとつやっていくしかない。

とりあえず、いちばん問題視された目の問題。動きと、手との協応の悪さ。
強く勧められたビジョントレーニングを調べてみようと思います。




小学生3年生の夏の初めに、なあ太は二回目の発達検査を受けた。
幼稚園年長の就学時検診で発達検査を受けてからほぼ3年ぶりの検査だ。

前回の検査はwisc-Ⅲ。
まだまだ間違うことを受け入れられなかった当時のなあ太。
間違ってからでしか 次の項目に移れないのが苦しくて、検査途中からものすごく不安定に。
悔しくて苦しくて、泣いて暴れて大変だったことを思い出す。

検査担当者からも「こんなに大変な子は初めてです」と言われたものだ。

それから、
「こんな状態じゃこの子がかわいそうです。 早く薬をのませてください」
という叱責。

あの時は本当に申し訳なくて、また、なあ太に苦しい思いをさせたのも辛くて、帰り道、車を運転しながら 涙が止まらなかった。


後からなあ太が言っていた。
「間違えることは自分に大きなバツがつけられること」「だから堪えられない」


この時、負けることが怖くてジャンケンさえ出来なかったなあ太。
少しずつ少しずつ成長して 今はオセロができるまでになった。



このときから3年。
今回、検査を受けた主な理由はふたつある。

支援がうまくいっている今、思春期を前に、 これからの支援のため、今のなあ太を把握することがひとつ。

それからもうひとつは告知を見据えて 客観的なデータがほしかったのがひとつ。


今回の発達検査は、学校側と支援を共有する前提だったため、スクールカウンセラーにお願いした。


私たちの住んでいる自治体は、検査結果は基本的に保護者には渡されない決まり。
検査結果は書面を一緒に見ながら、口頭での説明のみになる。
(保護者がメモを取るのはアリ。しかし、50分という時間制限があるため、全部を写すのは難しい)


そういう事情をよく知らなかった前回の検査。

内容も何もかもよくわからないまま、説明されたなあ太の困り感はよくわかるものの「では、どうしたら」という肝心の部分がわからないうちに、バタバタと終わってしまった。

今も本当に本当に、後悔している。
(私に知識がないばかりに!
本当はもっとより良い支援に繋げられたのでは?)


だから、今回はスクールカウンセラーの先生には、数値よりも「現状の把握」と「どう支援するか」を教えて欲しいとオーダー。

自分自身でも予習ノートを作り、検査結果を書き込めばいいものを持参して、どきどきしながら面談に臨んだのだった。


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ちなみに。
今回、予習のために参考にさせていただいた「WISC -Ⅳ 知能検査について」というwebページをはじめ、この3年間、いろいろな方の本やブログ、Twitterなどで、専門家の方の解説や考察を読ませていただき、たくさんたくさん勉強させていただきました。

今の私やなあ太がいろいろ気付き、工夫して過ごせているのも、そういう方たちのおかげです。感謝してもしたりません。

ネットのある世の中で本当に良かった。
無償で情報を公開してくださっている方々に心からの感謝を申し上げます。
本当に本当にありがとうございました!