1ヶ月前の2月中旬にJCCAマスタートレーナー2次試験がありました。
10月の1次筆記試験に続き・・。
3ヵ月のセッション報告をまとめたプレゼンテーション試験。
僕は体育教室の内容をまとめて挑みました。
(対象は小学生10人)
今回の内容はキッズコアコンで良い姿勢をつくることで
子ども達の運動能力は向上するのか?です。
キッズコアコンとは赤ちゃんが産まれて立ち上がるまでの動作をエクササイズにしたもの。
このエクササイズを楽しく行えるように工夫しながら実施しています。
赤ちゃんは1年かけて地球に鉛直に立つための準備運動をしている。
だからもう1回この準備運動をすることで良い姿勢が作られていくのです。
その良い姿勢をつくり安定させることがバランス能力や定位能力の向上につながるとの定説を確かめました。
またバランス能力の向上などにより素早さ手先の器用さも身に付きやすいはず。
今までの指導経験上、バランスの良い子、足の速い子、ピアノが上手な子は安定した良い姿勢だったからです。
ということで。
○姿勢チェック
○バランス(片足閉眼立ちバランス・最高で30秒まで)
○器用さ(指先で大豆運び・20秒間)
を行いました。
3ヵ月の体育教室の内容は?
ウォーミングアップとして30分~40分のキッズコアコンとSAQやコーディネーション能力向上のためのトレーニング・ゲーム合わせて75分の内容です。
3ヵ月後の結果。
○姿勢(10人のうちの1人の姿勢)
<前額面(後ろ)&矢状面>
右側屈が軽減されました。(両手の位置が変化)
下腿の前傾が軽減されました。(大転子の位置がニュートラルに)
(ただし30秒までの計測なのでまだまだ伸びていると思われます。)
(1番記録が伸びた子どもは10個増えました)
○スピード
1.65秒→1.50秒
上記のように大きく向上しました。
もちろん、成長による発達の要素や経験による学習の要素も考慮しないといけませんのでキッズコアコンの効果だけとはいえませんよね。
また、プログラム内容はキッズコアコンだけを行ったわけではなく、良い姿勢で動く練習は様々なプログラムを通して行いました。
ただ、この計測結果は1つの参考になるかと考えます。
姿勢が良い子、またキッズコアコンの動きがしっかりと出来ている子ほど計測の記録結果が良い上に伸びている傾向があったからです。
(この辺はさらに研究も重ねないとですね。)
だから
「赤ちゃんが立ち上がるまでの動作をエクササイズとして行い良い姿勢を作っていくことは運動能力の向上の大きな土台となる!」
との結論を持ちました。
その土台(良い姿勢)に積み重ねて多種多様な運動プログラムを楽しく提供していくことこそが子ども達の可能性を最大限に引き出していくことですね。
ちなみにマスター試験は合格でした。
これからも指導者として精進していきたいと思います(^^ゞ