前回の通常マットアクション、武術アクション、殺陣稽古の後、
参加者の要望で稽古時間を延長し、 剣舞を一曲稽古した。
殺陣でもなく、舞踊でもなく、ダンスでもない。
夢援隊Companyオリジナルの剣舞‐KENMAI‐。
その誕生は1991年。旗揚げから3作目の公演で初披露。
何か他とは違う時代劇や殺陣の表現が出来ないかと考え創始したのが剣舞‐KENMAI‐。
3~5分の曲の舞には必ずストーリーがある。
そしてそこにいる人物像。
芝居、剣技は勿論、想像力と創造力がなくては表現出来ない。
今回の剣舞稽古での設定は、十万の敵勢に乗り込む無謀な五人の戦士達。国や愛する人を守る為、1人で最低2万人は倒さなければならない勇気と死の覚悟etc.五人それぞれのキャラクターを表現した出陣の舞。
河本龍馬の振付は独特で、
まず曲のカウントは後回し、まず芝居や技を要求。その中で曲を聞いてimageを膨らませてもらう。カウントのズレは後から個々の努力でいくらでも修正出来るが、最初に肝心な芝居のズレが一番厄介なので先に内容や役柄を語り理解してもらう。振付1曲につき相当な時間とエネルギーを要する。
振付側と演者側、照明、音響等、全クルーがその1曲にエネルギー注いだ瞬間、その時初めて最高の剣舞‐KENMAI‐が生まれる。
『つるぎのまい』や『けんぶ』ではなく。
【幻風残影流・剣舞‐KENMAI‐】
この呼び名にしたのはそんな想いから。
そしていずれは世界に…。