枚岡神社 「薪能」 令和元年9/28 17:30~ 枚岡神社境内特設舞台
吟友4人と枚岡神社・薪能を鑑賞。前日まで怪しい天候が続き当日も曇り空という状況で心配していましたが薪能が始まる頃から終演までの間は何とかもち、4人は薪能の講演を堪能しました。かがり火が焚かれあたりは幽玄の闇に染まりいっそうの雰囲気をかもしだしました。澄んだ鼓の張りつめた響きが境内に響き渡り、謡曲が詠われ、静かに草刈り男(ワキ)が登場始まりです。
由緒ある河内の国一の宮の枚岡神社は室町時代、能楽を大成した観阿弥の母が玉櫛荘(現・東大阪市玉串町)の出身であったと「観世系図」に記されています。それによると、観阿弥の母が河内玉櫛荘の橘入道正遠の娘であると記されています。又一説では橘正遠は楠正成の父にあたるところから、観阿弥の母は正成の姉、あるいは妹にあたることになります。このことから東大阪市は玉櫛と楠氏、そして南朝との関係をうかがわせるものとなり、そのような歴史的観点から「東大阪は能のふるさと」として平成4年から今日まで「ひらおか薪能」が開催されています。
*演目 『項羽』(こおう) 観世流
中国、烏江の里の草刈り男(ワキ)が家路に帰る途中、1艘の舟に乗ると、老船頭(前シテ)は船賃として一本の花を所望する。この花は”虞美人草”と言い昔この地で自害した項羽の后・虞氏の墓から咲き出たものであった。船頭は、一度は中国全土を制覇しながらも最後には敵に攻められて果てた項羽の故事を語ると、自分こそ項羽の霊だと明かし、姿を消してしまう。
男が弔っていると、項羽(後シテ)と虞氏(ツレ)の亡霊が現れた。二人は消えやらぬ執心に苛まれつつ、繰り返される最後の日の記憶を明かし始める。滅びゆく運命を悟つて身を投げた虞氏、勇猛に戦いながらもついに自害して果てた項羽はその時の有様をみせつつ消えてゆくのでした。
かがり火が焚かれるのを待つ舞台
写真が撮れないのが残念です(撮影禁止です)
垓下の歌 項羽
力は山を抜き気は世を覆う 時に利あらず騅は逝かず
騅の逝かざるを奈何すべき 虞や虞や若を奈何せん
コーヒータイム
今週の水彩画
稜線・縦走(頂上への道)
2019全国吟詠大会in大阪 10/19(土) 大東市立総合文化センター(サーティホール)
平成30年度新指導者吟詠大会がサーティホールにて開催されました。
新師範代10組、新準師範4組、新師範8組の吟詠です。94名の仲間が増えました。彼らに関吟の未来を託したいと思います。
「幼少年吟詠」~「青年部吟詠」~会員吟詠(地区・ブロック)~指導局吟詠~役員吟詠と新指導者へのお祝いとして全国から師範代以上の先生方が集まり、舞台に立ちました。
奈良地区
南都の月 田中哲菖作 男性
芳野懐古 藤井竹外作 女性
夜下墨水 服部南郭作 男性
探 春 戴 益作 女性
吟詠
更に今回新しい試みとして、紙芝居風にしあげたDVD・構成吟「一寸法師」が作成されました。
構成吟 「一寸法師」
挿絵は会員さん プロ並み
本部 企画部長・部員
DVDのPR
新作のDVD
哲菖会 昇段試験 10/18 15:10~16:45 ・18:10~20;00西部公民館
本来ならば12日に1次試験、18日に2次試験とスケジュールを組んでいましたが台風19号の関係で18日の1日となりました。受験生には大変迷惑な台風でした。しかし、18日には2人程どうしても都合がつかなくて残念なこととなりましたが皆さん元気に受験していただきました。
私も試験管の端くれに加わり審査させていただきました。
初段、二段、三段、四段皆さんまじめに担当講師の指導を受けられ、申し分ない結果でした。
〇少し気になった点は18番、2番の所です。
○四段の朗読はなかなかのものです。
受験生の皆さんおめでとう