映画一本で、ここまで心に染み渡るとは思わなかった。
感動した、ということじゃなく、心に染み渡った。
そういう映画だった。
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初めに観たのはいつだっただろうか?
もう、10年近く経つだろうか。
当時の俺は、まだ20歳そこそこの真っ白い人生の持ち主で
確か、今はもう無いのだが
レンタルビデオ店でバイトをしていた。
その時に、
「一回につき、5本までビデオ借りてって良いよ」
という粋な店長の計らいで
それこそ、文字通り片っ端からいろんなビデオを見まくった。
その時に観た作品(作品群?)の中にあったのを覚えている。
ストーリーは、
「ごく普通のアメリカの中流家庭がおかしくなる話」。
これ以上でも、これ以下でもなく、
ただ、上の説明で全てを物語れてしまう。
あの時、20歳そこそこのガキだった俺が観た映画が、
年月を経て
こんなにも、印象が変わるなんて
俺は心底驚いている。
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妻が出来て、子供が出来た。
遡ると
もう、妻とは10年来の付き合いになる。
あの時に俺が感じなかったものが、
今、この映画に詰まっていた。
何年もの年月を経て、ここに何かが存在していた。
主人公レスター役のケビンスペイシーが
妙に俺とシンクロした。
シンクロさせる何かを確かに持っていた。
「大人になるっていうのは、こういう事なのか?」
俺は、今まさに自問自答をしている。
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こういう台詞が劇中に登場する。
その通り。
俺のブログをここまで読んでくれた皆。
全ては考え方ひとつ。
そうなんだ。
よく、考えると
しっかりとわかる。
今日が、残りの人生の、最初の一日、ということをだ。
久々に、心に染み渡る映画を見つけ出した。
ちなみに。
余談を一つ紹介させてくれ。
うちの嫁が、
この映画をひとりで観ていた。
なぜか、
いつもよりも俺にずいぶん優しく接してくれる。
何か、感じるものがあったんだろうな。嫁さんにも。
俺としては感謝、感謝だ。