では、今日は最高のイベント、「東京サミット」について書くか。まずは、3月30日の事について記す。

午前中は離任式だった。間に合うか心配だったけど、予想外に早く終わったから余裕ができた。11時に帰宅した。本当なら最終日だから皆と話してから帰るつもりだったけど、他人と話がしたくなかった+サミットの方が重要だったから、学校一早く門を出た。

12時に静岡駅の新幹線待合室に着いた。NTはもう来ていた。遅刻癖があるから遅れるかな~って思ったけど、やる時はやる男だ。音信不通の詫びを入れてきた。無事解決ということで、こだまで品川へ。新幹線の中では、音楽を聴きながら「美しい国へ」を読んでいた。案外、退屈しなかった。

品川駅で降りて、山手線ホームへ。品川駅はキレイだった。天気が心配されていたが、快晴だったので、日が差して心地よかった。そのまま、原宿駅へ向かった。

原宿駅表参道口に着いた。駅前のam/pmで待ち合わせの予定だったが、無い!(笑)地図が古かったのだ。しかし、enshinoさんが俺らを見つけてくれた。1年前とあんまり変わっていなかった。だが、あの時より「大人のオーラ」があった。それもそのはず、彼はもう大学生なのだ。慶應ボーイ(笑)これからは、自宅から2時間半かけてSFCに通うらしい。

enshinoさんに案内してもらい、表参道ヒルズへ。あそこの建物の構造は不思議だ。とにかく、一周歩いてみた。

fqt「なんだ~また戻ってきちゃいましたね(笑)」
enshino「違うよ、fqt。1階上に上がったんだよ」

そう、これにはビックリした。知らない間に上へ上がっていたのだ。緩やかなスロープに俺は騙された。

ヒルズを出て、竹下通りへ。若者だらけだ。クレープを食べた。値段の高さに驚いたが、これが普通らしい。いつも、「はなまるうどん」でかけ小(¥105)しか食ってないから、余計にそう思うのかも。代々木公園へも行った。昼下がりの公園。長く歩いたことも気にならないくらい、俺は安らかな気分だった。

歩いている最中は色々な話をした。宗教のこと、マスコミのこと、政治のこと。何も堅い話じゃない。でも、10代の若者たちが観光をしながら政治の事を語り合う。俺たちみたいな若者が増えれば日本の未来は明るいのでは?(笑)別に、政治や宗教の話を「意図的に」したのではない。日常の話をしているうちに、気づいたらそっち系の話になっていたのだ。

渋谷駅周辺でのenshinoさんには、感動した!外国人に道案内をしているのだ。英語で。高校は外国語科だけあって、やっぱりスゴイ。自然な感じの会話だった。でも、こっちも道はわかるようなわからないような・・・逆に案内される側だったかも(笑)それにしたって、スゴイ。階段で外国人の荷物を運んであげてるのだ。このさりげないボランティア精神。外国人は確かデンマークの人だったかな・・・とにかく、喜んでた。

そして、渋谷のクロスタワーへ。俺もenshino さんも大好きなあの人の記念碑があるから。前に、俊さんに教えてもらった。あの人とは・・・尾崎豊だ。写真は昨日の記事の追伸欄にあるから、それを見てくれ。周りには全国から訪れた人のメッセージが残されていた。こんなに愛される歌手を、俺は初めて見た。感動というより感激した!!

新宿へ向かった。俺の希望で歌舞伎町を案内してもらった。enshinoさんもそっち系に詳しいのかも・・・(笑)でも、そんなに怪しい建物はなかった。フツーな感じだった。それから、丸の内線新宿駅へ。29日にNEWSで見たアレがあるのだ。上原の150kmのボールを体感できるヤツ。写真載せとくよ。速かった。打てないわけだ。これは、おもしろいから、ぜひ行って見てくれ。

西の方に回って、宮崎の店の前を通った。東国原知事が宣伝しているあの店。そして、スタバへ。NTが予想外のものを注文して凍えていた(笑)テラス席は涼しかった。夕方の新宿。なんか、穏やかな気持ちになった。ルミネ・THE吉本を見てから、都庁の隣のNSビルへ。ディナーを味わうためだ。しかし、ここまで経っても長野の2人はちっとも来ない。俊さんは携帯の電池が切れてる・・・enshinoさんと「あの2人におごってもらいましょうか?」とか話してた。

もう来ないんじゃないかと思ってた。それには、理由がある。まず、あの2人は自転車なのだ。長野県伊那市から東京都新宿区まで。ざっと200km以上ある。しかも、山道。彼らは、河口湖、御殿場、戸塚を経て、来たというのだ。無茶だ。一応ビルの名前は伝えたものの、連絡は取れない。もうダメだと思った。

enshinoさんが、トイレに行った。何分かして戻ってきたらなんと、KOHEYさんも一緒だった。その30分前にNTがトイレに行くというので、俺は「あの2人をトイレから連れて来いよ」と冗談を言ったばかりだった。まさか、マジな話になるとは・・・想定外。聞けば、enshinoさんとトイレで再会したという。これには、enshinoさんもビックリ。「会った瞬間、英語で話す」と言っていたが、無理だった。KOHEYさんは、8ヶ月、オーストラリアのキャンベラに留学していた。だから、単位が認められず、年齢は俺より1つ上なのに、学年は一緒。俊さんと同じく、東大理1を目指すらしい。

でも、俊さんは?一緒じゃないのだ。あの2人は途中から別行動をしていたので・・・でも、何とか20分後くらいに来た。

イタリアンレストラン「ラ・パウザ」が満席のため、急遽マックへ。ここでは、話が盛り上がった。政治の話、将来の話・・・何を話したかすら覚えていない。それだけ、たくさんの事を話したのだ。メモすれば良かった・・・

20時半になって、やっと席が空いたので、ラ・パウザへ。¥3000のコースなので、少し量が多かった。でも、ウマかった。ドリンクも飲み放題やし、良かった。そこでも、話が盛り上がってすごかった。首都移転の話やら、今後の方針の話やら。でも、1番スゴイところは、自分の考えを伝えるだけで終わらないところ。お互いがお互いの事を真剣に考え、笑いの中にも戒めがある。彼らから、たくさんの「コトバの宝物」を頂いた。また、彼らの生き様を見せてもらった。あぁ、俺が求めていたものってコレなんだな~って思った。

俺も正直、彼らのために何か貢献したかった。でも、何も言えなかった。いや、たくさんしゃべった。でも、彼らからもらう物が多すぎて、俺のプレゼントなんてちっぽけに見えた。考えてみれば、あの日に出会ってから俺はずっと彼らに甘えてきた。自分が1番年下ってこともあるけど、それにしても彼らには甘えすぎた。今は何もできないけど、いつかきっと恩返しをしたい。師匠に報いるのは、弟子の最大の義務だと思ってる。俺は、彼らのためなら何だってできる。いや、何だってする。

彼らと話しているうちに、自分の中での新たな決意が生まれた。でも、それを書くのは後日にする。とてもじゃないが書ききれない。1週間以内にはupする。

話は逸れたが、彼らと話していたら23時が過ぎてしまった。ホテルの門限は24時。風呂はもう入れない。そろそろ行くか~という事で、enshinoさん、KOHEYさんとは別れた。俊さんの合格祝いに、1年後に再会する約束をしてから。あ、勘違いして頂きたくないのは、俊さんの「受験が終わってから」ではない。「合格してから」だ。だが、俊さんならきっとやってくれる。もちろん、学力は高い。俺は到底追いつけない。だけど、俺が最も評価してるのは、精神力だ。自分の思った道をとことん突き進む。他人から「無謀」だと思われようが、自分が納得すれば何だってする。それに、彼には運がある。強運者は何をやっても成功する。だから、俺もenshinoさんも彼の人間力に惚れているのだ。人を惹きつける力がある。

でも、あの人の運は神が与えたものではない。自分で運を強くしているのだ。徹底したプラス思考、壮大なる夢、そして何よりも自分で自分のことを愛しているのだ。そういう人の事を人は「ナルシスト」と呼ぶ。しかし、自分で自分を愛せないような奴に、いったい何ができる?自分で自分を愛せない奴が、他人を愛する事ができると思うか?自分で自分を愛さなければ、誰が自分を愛してくれる?俺が、担任の事を信頼できなくなった本当の理由はコレだ。職員室に何回も呼び出されたからでも、ホリエモンを批判されたからでもない。「自己愛」を完全否定する教師だったからだ。

とにかく、俊さんならやってくれる。そんな俊さんに俺たちは、

fqt「何があっても浪人はしないように」
enshino「SFCをAOで受けておくことをオススメするよ。だけど、俊ちゃん。もし君が、SFCが好きになった、SFCに行きたいなんて言ったら、俺は本気で怒るよ!」

俺たちってこういう関係。お互いがお互いの事を真剣に考え、必ず利益が出るような提言をする。笑いの中にも、戒めとなるようなフレーズが入ってる。前に俺が作った「十七条の憲法」ってあっただろ?会議の鉄則。もし、このサミットのメンバーで会議をやったら、いちいちコレを言わなくても、全員きっちり守るはず。できる奴ってのは、自分でルールを作り、その下で働くことができるんだ。

とにかく、解散してから俊さんとNTと一緒にビジネスホテルへ。明日の会議をしてから寝た。ただ、消防車と救急車の音が5分ごとに聞こえたので、眠れなかった・・・甲州街道は、夜も忙しい。

 翌朝、8時半になり、全員集合!3人とも寝坊癖があるが、やるときはやる男たちなので、全員無事。チェックアウトして、吉野家へ。朝から豚丼。俊さんは、俺の1番キライな納豆を食べていた(笑)ニオイがしなかったから、良かったものの・・・

食べ終わって、新宿駅へ。朝の甲州街道。実に気持ちがいい。土曜日ということもあって、人も少ない。新宿駅を1周して、俊さんは自転車を置いた。靖国神社へ行くというので、中央線で市ケ谷へ。そこから歩いて、靖国神社に着いた。入口が違うというので、回って別口へ。色々話をしながら、飯田橋へ向かった。

飯田橋から御茶ノ水まで乗り、俊さんと俺らは別行動。俺は、明治大学を見に行った。キレイ中のキレイ。難関大に行くべきなのはわかってるが、明治の誘惑に負けそう・・・今の所、「早稲田・商学」か「明治・経営」だ。明治はやっぱりいいね。

俊さんと待ち合わせの秋葉原まで歩く。ヨドバシの前で再会。それから、メイド喫茶へ。結構期待してたけど、案外フツーな感じだった。萌え~なんて味わえない(笑)萌え萌えジャンケンは、準決勝までいったのに・・・NTが準優勝した。

ミッドタウンへ行くため、秋葉原からまずは有楽町へ。京浜東北線に乗った。あえて山手線には乗らなかった。個人的な好みで。でも、重大な事実に気づく。京浜東北線は、9時半から15時半までは快速なのだ。それは、知ってた。でも、まさか休日まで快速とは・・・俺は2人に「すみませんが、東京で降りてください!」と言った。鉄道マニアとしてはあってはならない失態・・・スミマセン。

山手線に乗り換えて有楽町へ。東京メトロ日比谷線で、日比谷から六本木へ。俊さんたちとは、ここで別れた。

ここからは、俺とNT。ミッドタウンを一回り。OPEN2日目とだけあって、人、人、
人!人だらけ。高そうな店ばっか。でも、都会的なものを味わって六本木ヒルズへ。14時なので、さすがに昼食を取ろうと思い、菊川怜オススメの「ベーグル&ベーグル」へ。満席で入れない。

で、俺の「空港に行けばウマイものがあるんじゃない?」という発言から、急遽羽田へ。都営大江戸線で大門へ。浜松町からモノレールで空港第2ビルへ。途中エスカレーターで、NTは到着ロビー、俺は出発ロビーへ行ってしまった。上りエスカレーターは3本あった。どれも同じだと思って、俺は空いていたやつに乗った。そしたら、NTのだけ到着ロビーで、あと2本は出発ロビーへ行くやつだった(笑)あわてて、下へ降りてぶらついた。

15時。さすがに腹へった。カレーを食って、京急線で品川へ。途中、女子高生が乗ってきた。言葉遣いは荒かったけど、さすがに東京の女子高生。ある程度かわいかった(笑)で、品川でNTと別れた。彼はそのまま「ひかり」で帰った。

俺のぷらっとこだまは駅指定。どうしても東京から乗る必要がある。品川から東京へいく路線はいくつかあるが、俺はその中であえて横須賀線を選んだ。東海道線にしようと思ったけど、横須賀線。力士が乗ってきた。おそらく、両国へ行くのだろう。出られないかな~と思ったけど、東京では俺側のドアが開いたため降りられた。

横須賀線は地下ホーム。独立してる。俺は、八重洲地下街を1人で楽しんだ。大丸にも行った。初めて東京駅から外に出た。土産を買って、10分前に新幹線に乗り込んだ。

一抹の寂しさとともに東京を離れる。新幹線内で、俊さんとKOHEYさんからのメールを読む。本当に良かった、良い旅だった。5人で楽しく食べた(1日目の)夕食が1番良かったが、東京駅での1人旅もなかなか良かった。本当に良い旅だった。

静岡駅には19時に着いた。そのまま帰るのもなんかな・・・と思って、1人で「はなまるうどん」へ。¥105のかけ小を食べた。そして、感慨深いものを感じながら自宅に着いた。いつもは自転車で5分しか掛からない道を、30分かけてゆっくり歩いた。

今回の旅行では、写真はあまり撮らなかった。俺は写真好きなのに・・・撮る気が起きなかった。それだけ心で感じるものがたくさんあったし、わざわざ写真にして残さなくても心で覚えてるから。思い出は、そっと自分の心にしまっておこうと思う。

旅行、サミット・・・俺はこの2日間でリセットされた。これからは、最高の仲間をバックに戦うことができる。そう思っただけでも心強い。ずっと、いつまでも、俺は仲間と共に闘い続ける。それを感じた16の夜だった。