○○ものを描いてみては?
という依頼が来ることがある。
新人でも、ベテランでも時々そういう依頼がある。
○○の中にホラーが入ったり、ラブコメが入ったり、ミステリーが入ったり。
ふだん描いているものとは違うものをリクエストされる訳ですね。
いつもはホームで戦っているのに、アウェイで戦う感じ?
 
以前にも取り上げましたが、星新一のショートショートに「ノックの音が」というのがあります。
15本の話の出だしが「ノックの音がした」から始まっています。
ももちろん、すべて展開が違います。
自分からチャレンジしたのか、担当者からリクエストされたのか分かりませんが、けっこうな冒険ですね。
 
思いもかけない企画から、自分の意外な部分を知る。
しかし、リクエストした方は、なんとなくイメージしていたのかも知れません。
自分の中に眠る意外な資質を。
せっかくの機会を使わない手はありません。
 
「自分の描きたいものが描けなければ負け」みたいな偏狭な考えに凝り固まっている新人もいます。
受ければ、リクエストされたものでも、自分で思いついたものでもいいわけで。
新人のうちは、何が自分の武器になるか誰にも分らない部分あります。
来た話は断らずに、チャレンジしてください。
たとえ失敗しても、自分はこういう企画は苦手なんだなと認識できれば意味があります。
 
まずは間口を広げる、食わず嫌いにはならない。
何でも「はい、やります」。
時間がなくても「なんとかします」。
 
昔の巨匠は、男の子向けの漫画を描いていても、少女漫画誌から依頼が来れば、少女漫画を描いていました。
当時は、漫画家の数が圧倒的に足りなかったという事情があるにせよ、今から考えれば凄いことですね。
例)リボンの騎士、ヒミツのアッコちゃん、魔法使いサリー、へび少女、洗礼などなど。
 
意外な注文は腕を磨く。
 
 
 
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