読者に人気のある主人公は、やがて作者の手の中から飛び立って行き、読者のものになります。
勝手知ったる読者が、同人誌の二次創作のように、主人公を使って様々な物語を作り出して行ったり。
自分で生み出したものなのに、いつの間にか、世間の人々のものになっている。
作者冥利に尽きる瞬間ではないでしょうか?
いつかキャラクターが作者の手を離れ、親離れをする時が来るのでしょう。
それだけ十分に育ったってことですね。
親はもはや、あれこれと口出すわけにもいかず。
遠くで見守っているのみ。
まるで、本当の親子のようです。
寂しいけど、嬉しい。
どのキャラクターもそうなる訳ではありませんが、どれかは「公器」としてのキャラクターになります。
映像化、ゲーム化だけではなく、銅像や切手になったり。
キャラクターも大忙し。
年間に恐ろしい数のキャラクターが生み出されているハズですが、銅像まで立つのは、何個あるか?
今のところ、銅像はそんなにいっぱい立ってませんが、昔のことを考えると、世の中で漫画のキャラクターの存在感は、どんどん大きくなっています。
銅像が最終目標ではないと思いますが、象徴的なアイコンですね。
漫画家個人の博物館も増えてきました。
次はテーマパークか?
いずれ人気作品のテーマパークが出来るんじゃないでしょうか?
漫画とアニメ、ゲームの境界線がもっと薄れていくような予感があります。
ウェブコミックは、その橋渡しをするかも知れません。
未来は、けっこう明るいですよ。



