平均身長データから、「何センチの人がどれくらい存在するのか?」を推測することができます。

『体力・運動能力調査』は平均・(標本)標準偏差・標本数を開示しています。
身長は統計学のテキスト等でもよく事例に上がりますが、正規分布をするとされているので、これらのデータを使って『30~34歳男子の身長の正規分布図』を作成してみました!!!
(難しい話は抜きにして、簡便的に作成してます。)

左から右にかけて身長が高くなっていき、平均は172.06cmで、赤いグラフが一番盛り上がっている中心の箇所です。

グラフの高さは、身長○cmの人がどれくらい存在するか?を示していて、平均172.06cmのところが最も多いだろうと推測されるわけです。

イメージとしては、30~34歳の男性を各身長別に整列してもらうと、172.06cmの列が最も長くなり、30~34歳の男性がグラフの内側(下側)の範囲に全員入ることになります。


身長160.5cmの世界-正規分布(30-34歳男子2011)


2個並んだ青色の枠は平均を中心とした標準偏差1σ(シグマ)の部分で、左右でそれぞれ34.13%、合計で68.26%となります。つまり、30~34歳の男性の68.26%(身長166.55cm~177.57cm)がこの範囲に入ります。オレンジ色の枠(標準偏差30~34歳の男性の±2σ)も含めると、30~34歳の男性の95.44%の人(身長161.04cm~183.08cm)がこの範囲に入ります。

裏を返せば、この範囲に入らない人は4.56%で、161.04cm以下の人と183.08cm以上の人です。
つまり、161.04cm以下の人は4.56%の1/2の2.28%、183.08cm以上の人も2.28%ということになります。

私はこの2.28%以下の部分に含まれていますから、「30~34歳の男性を無作為に100人集めたら2人くらいは居るだろう」程度の身長ということになります。

一方で、「同じ確率で183.08cm以上の人も居るだろう」ということにもなります。
そう、同じ確率なんです!
183.03cm以上のめちゃくちゃ背の高い人が存在する確率と161.04cm以下のめちゃくちゃ背の低い人が存在する確率は同じなんです!

なのに、なんでこんなに扱いが違うのかーーーーーーーーっ!!! しょぼん

どっちも出現率2.28%のレアキャラなのに。

確率は同じなのに。

世の中不条理。。。



(参考)
ちなみに、受験でおなじみの偏差値は平均を50として、1σ≒10として表されています。
なので、ざっくりですが 偏差値70=183.08cm 60=177.57cm 50=172.06cm 40=166.55cm 30=161.04cm ということになります。