龍の毎週つまみ読み 書評 -2ページ目

龍の毎週つまみ読み 書評

一週一冊。ジャンルで多いのは、ビジネス、文芸、歴史、教養、社会、時々ミステリー。

読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

仕事中。

今月の講演は先週で終わり。

来月は締め切り、講演、出張、締め切り。

今日の一冊。


国を蹴った男 (講談社文庫)/講談社

¥788
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休みが取れないので、読書は短編に限ります。

伊東さんの歴史短編集です。

戦国時代の武将などを主役として、珠玉の6篇。

どの作品もそれなりの落ちがあって楽しめます。

個人的に好きなのは、本のタイトルにもある「国を蹴った男」。

主人公は今川氏真。

義元が桶狭間で信長にうたれた後、歴史の表舞台から去った今川家。

小説なのでフィクションと理解しつつも、今川家が滅んだ理由が納得できます。また、戦国という、暴力により自らの領土を拡げることのみが目的となった時代に、人間の生き方を問いかけるような内容は、なかなかのもの。

時間がない中、すぐに読了。

龍.



知れば知るほど得する税金の本 (知的生きかた文庫)/三笠書房

¥756
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今日も仕事。

なかなか終わりが見えない。

毎年のことですが、疲れが溜まる一方。

今日の一冊。


決戦!本能寺/講談社

¥1,728
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決戦!シリーズ。

本能寺の変を7人の人気歴史作家が描きます。

短編7編は、本能寺の変にかかわる武将など事件の関係者たちのそれぞれの目線から書かれていて興味深いです。

本能寺の変は、その真相がいまだにわかっていないため、作家たちが想像力を使って、その事件の真相や裏の事情を紹介していきます。

個人的には冲方丁氏の明智光秀を主人公として短編が好きです。

主君と家臣の愛憎のはざまで、お互いのことをよく理解しているがゆえに生じる葛藤を鮮明に表現しています。また、「真相」についても、陰謀説というよりも、その主君への感情を主な原因としていて、かえってそれが真実であるような気にさせてくれます。

歴史好きには、よい一冊。

龍.



知れば知るほど得する税金の本 (知的生きかた文庫)/三笠書房

¥756
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土曜、日曜と講師。

そこそこ好評だったようです。

眠い。

今日の一冊。


毛沢東 日本軍と共謀した男 (新潮新書)/新潮社

¥886
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敵の敵は味方。

現在の共産党一党支配体制を築いた毛沢東の真の敵は日本軍ではなく国民党でした。

毛沢東時代には、過去の日本の植民地支配に対して寛容だった理由もそこにあります。

「日本軍の進攻に感謝する」毛沢東の言葉です。

本書は、毛沢東が日本軍といかに協調しつつ、または極力戦闘を避けつつ、国民党の力を削っていったかを歴史的な事実から追っていきます。

権力をつかむためには、自国民の生死は二の次という姿勢。数多くの権力闘争の中で、その都度見せる毛沢東の権力欲の強さには驚かされます。権力を握るための過程で、多くの政敵が出現しますが、その都度、外の勢力を利用していく手法はすごいの一言につきます。

天才的です。

本書では、現代の中国人が、戦中前後のこれらの事実をどれだけ認識しているかは書かれていません。歴史は、見るものによって違った解釈がなされるのは常ですが、この本はかなり衝撃的です。

龍.






知れば知るほど得する税金の本 (知的生きかた文庫)/三笠書房

¥756
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