坂出3人不明、祖母の知人ら複数の男女を事情聴取
捜索開始から約1時間たった午前11時半ごろ、土中から遺体の一部があらわになった。
捜査員らはその後も手作業で掘り返し、まもなく一つの穴から大人の女性、もう一つの穴から女児2人の遺体が発見された。同11時50分ごろ、いったん現場を離れていた川崎容疑者がテントの中に入り遺体を確認。直後に捜査本部が正式に「3遺体発見」と発表した。
坂出港の現場は、遺棄された三浦啓子さん(58)や山下茜ちゃん(5)、彩菜ちゃん(3)姉妹らの自宅から北へわずか約2キロ。さらに川崎容疑者が今月18日まで勤務していたパン製造会社から1キロも離れていない場所。三浦さんの携帯電話の電波が途切れた場所とも符合した。
一帯はススキなどの雑草が茂った資材置き場。冷たい風が吹き荒れる広大な敷地には、セメントや鉄鋼関係の工場が点在し、鉄骨やショベルカーも目立つ。詰めかけた報道陣らは近くの砂山や車の屋根の上などから様子を見守った。
この日、川崎容疑者は午前8時36分、県警のワンボックス車に乗り、坂出署を出発。行き先は27日に遺体を捨てたと供述した高松、坂出両市にまたがる五色台の山中だった。美しい紅葉が迫ったとき、川崎容疑者は突然、捜査員に切り出した。「すみません。山ではありません。坂出港の砂利の中に埋めました」。
散歩に訪れたという男性(67)は「この場所は、中にほとんど人が入らない寂しい場所。小さな子供をどうしてこんな場所に捨てたのか。早く親御さんの元に返してあげたい」と語り、捜索を見守った。
一方、山下さん姉妹の自宅では昨日に続き、両親は姿を見せなかった。午前10時ごろからは、県警の捜査員が数回にわたって出入りを繰り返した。姉妹が通っていた保育園の関係者は「本当に悲しい。ただ遺体が発見され、少し安心しました」。
近所に住む川井キヨ子さん(80)は「小さな子供2人が巻き添えになり本当にかわいそうだった。せめて天国にいってほしい」と話した。
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