香りを完成・発送させていただいたこの日
もうひとつ、お待ちいただいていた香りも
動き始めた。
それは、
わたしがアトリエをオープンする時
これは、もう
これこそ、もう
作れないかもしれない。
そう思った【鼓動】という香り。
それを
アトリエ4周年~Inside voice~で
再び、鼓動を募集したい。と思った
鼓動も
お申し込みいただいていたものの
なかなか、わたしの中で「今」という時が来なくて
だったんだけど
9月11日
あ。
【鼓動】を作る時が来た。
そう感じた。
わたしの香り作りは、
その時その時様々で、
この【鼓動】は
メッセージのやりとりをして
エネルギーを集めるところからだな。と思い
そこから、今回の鼓動が
始まり出した。
香り。というものは、
言葉を持たない
言葉にならない領域のところにあって
だけど、
言葉を持たない
言葉にならない領域のものを
嗅覚を通して感じられるのが
嗅覚を通して体や脳に届けられるのが
嗅覚を通して自分の深くに届くのが
嗅覚を通してわたしが目覚めるのが
嗅覚を通してほぐれひらくのが
香りだと
そう感じている。
メッセージのやりとりの中で、
“自分の中にあるものを言葉にする”というのは、
時に、とてもエネルギーを要することだとも、思う。
表に
出すことの無かったもの
自分でも
隠すつもりは無かったけれど
1番何より自分に隠したくて
自分に隠していたもの
それもまた
言葉にしながら
気づいて行ったりする
わたしは、
何かを無理やり変えたりしない。
それは、わたしの分野では無い。
だけど、
その人そのものが持つものを
どんなものでも
大切にしたい。と、いつも思う。
同時進行で、
香りの本を開き出した。
わたしの家には、
わたしの本は、数えるほどしかない。
そして、
香りの本のひとつに
“香りの引き寄せ”の本があるのだけれど、
それは、わたしには全くページが進まなかった。
今回もまた、
人の欲望や
人の秘密を
どんなものでも香りとして再現する
調香師の朔さんは
わたしが憧れる調香師でもある。
人は、変わっていく。
周りも、変わっていく。
もしかしたら、
わたしは、変わらないものが
欲しいのかもしれない。
そんなことを思う。
変わらないものって何なのか、
明確な答えは無いけれど。
香りに触れると、
その領域に触れられる気がした。