「会衆内の一高齢者から見た今のJW組織」 | JW-カラスのブログ

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はじめまして、カラスと申します。主に私がJW内で経験し、見聞きしたことを気ままに書きたいと思います。また趣味の事などJW以外の事も書くと思いますのでよろしくお願い致します。

昨日久しぶりに実家に寄った処、現役の母親が私のスマホから jw.orgを開いて見せて欲しいと頼まれました。
とりあえず私は「どう開いたらいいか分からないよ」と惚けて答えると出してきたのがこれでした。

この jw.orgかQRコードのマークから調べてくれれば観れると母親が言いましたがそんな知識は持っていないと思っていたんですが野外にでた時や集会の交わりで仕切りに話題に上るようです。それにしてもこのパンフレットは最早スマホやタブレットありきの表紙だと思いました。
表題の「人生の疑問の答えはどこにありますか」の問いに「スマホの中です!」と言いそうな勢いの表紙に見えました(笑)

更にパンフレットを開くとデカデカとjw.orgのマークです(^-^;
そしてオンラインで読む、出版物をダウンロード等インターネットの接続環境にあるのが前提の内容です。これは現在のJWの中では少数派かも知れませんがネット環境のない高齢者には疎外感を与える内容ではないかなと思いました。

それにしても大勢の方が jw.orgのロゴに関する記事を書かれていましたがここまで jw.orgを其処らじゅうに盛り込むと何かJWを象徴する新たな宗教的意匠のように見えます。


話がそれましたが現在母親は高齢者と呼ばれる年齢になっていて年金で生活をしています。
また定年退職した父親の健康も芳しくなく軽い痴呆の祖母の面倒もみているので昔のように集会は絶対に欠かさず出席することも難しいですし年金暮らしなので其ほど金銭面で余裕があるわけではありません。

その母親が jw.orgを見せて欲しいと言うので何事かと思ったら、先週末、軽い励ましを長老から受けたとの事でした。
現在私の父親は昔から良く知っている地元の長老と簡単な聖書研究をしていましてその研究の後にちょっとしたお話が母親にあったようでした。

その長老は母親に次の用な内容の話をしたみたいです。
あくまでも母親の愚痴に近い内容の話を聞かされ書いていますので何処まで長老からハッキリ言われたのかは不明ですが大筋は合っていると思います。

先ずは母親が父親や祖母の面倒を診ながらエホバの証人として活動していることを簡単に誉められ、そして本題に入ります。
「姉妹は今、組織が jw.orgから様々な霊的食物を得られるようにされている事をご存じですね。姉妹の家はパソコンやタブレットからインターネットが使える環境にありますか?」

母親はパソコンは勿論、スマホもタブレットも全く使った事のない人間で週にほんの少しだけ介護の仕事をしているのでやむを得ずガラケーでメールをやり取りしているみたいですがそれすら覚束ない状態です(^-^;
ですから当然「インターネットに接続出来る環境にありません。」と母親は答えます。母親はいまだにインターネットに抵抗があるJWの中で化石のような存在だと思います(笑)
パソコンやらタブレットは母親にからすれば何をどう使っていいか分からない脅威の存在みたいです。
ただ私は緊急事態に本人と連絡が付けばガラケーでも家電でもいいと考えていて、インターネットとかスマホを本人が使いたくなければそれでいいと考えていました。

しかし長老から言われたのはおよそ次のような話だった見たいです。
「姉妹、エホバの組織は漸進的に物事を進めています。組織はjw.orgを開けば霊的食物をいつでも手軽に得ることが出来ように整えてくれています。自宅に居ながら霊的な食物を楽しむ事ができます。
例えばブロードキャスティングはお家に居ながら、姉妹とご主人、姉妹のお母さんと一緒に統治体の兄弟のプログラムをタブレットから大会会場に居るみたいに見ることができますよ。これから jw.org を組織はもっと用いていくと考えられます。是非姉妹もインターネットの接続できる環境を整えてみるのもいいですね。
今はパソコンを用意出来なくてもタブレットだったら手軽にネットに接続できます。是非考えて観てくださいね 」

母親はこの話の時に長老が聖書も開かないのが不服だった見たいです。

まぁそれはいいとして上記のような事を言われたので、先ずはどんなものか見せて欲しいと言うので実際に開いて見せてみました。そしたらなんかビミョーな反応で「凄く便利なのはいいけどね。」とイマイチでした。
私は先日友人の兄弟から見せてもらっていましたが改めてテレビ伝道師みたいだと感じました。

ただ母親の反応はもっと驚いて「エホバの組織は私にこんなに素晴らしい備えを与えてくれて感謝だわ」とでも言うかと思ったらビミョーな反応なのでタブレットを使いこなせない高齢者にはあまり喜ばれないものかも知れないなと思いました。

前の記事でも書きましたが母親は常々「なんだか組織から年配者が置いていかれているように感じる」と言う主旨の事を述べていましたが確かにそうかも知れないなと改めて思いました。

そんな感じでしたので私がタブレット購入するのか?と聞くと長老があれだけ薦めるのは組織からの提案も含まれていると思うから購入を考えるとの事でした。またタブレットがないと集会や野外での会話にもついて行けないから必要だとも言っていました。

正直な話これではまるでPSPやDSがないと仲間外れにされて友達ができないと言っていた友人の子供みたいだなと思いました。しかしそれを高齢者に薦めるように仕向ける今の組織の体制の問題が大きいとも感じた次第です。

ただ明らかに反応が良くないので本当は要らないんじゃないか?と思いましたがそこは母親が良く口にする 聖句が足を引っ張ります。
「あなた方の間で指導の任に当たっている人たちに従い,また柔順でありなさい」。ヘブライ13章17節。

柔順に服することによって,それらの人たちの骨折りに対する感謝と認識を示し、天の牧者であるエホバ神とイエス・キリストに対する感謝をはっきり示してゆくことができると母親は信じきってるので自分が多少納得が行かなくても従ってしまう、巧妙な人心の扱い方は流石100年に渡り大勢を欺いてきただけあると思いました。

自分が耐えたり我慢をする事により更に神との関係を強める事が出来ると感じる、信仰によるある種の自己陶酔を味わう事により思考が停止しているように思います。

ただ私個人は母親の話を聞いていて思い浮かんだのがヨハネ2章5,6説の「それで,縄でむちを作ると,それらの者をみな羊や牛もろとも神殿から追い出し,両替屋の硬貨をまき散らし,彼らの台を倒された。そして,はとを売っている者たちに言われた,「これらの物をここから持って行きなさい! わたしのの家を売り買いの家とするのはやめなさい!」でした。

少なくとも高齢者で年金暮らしの人間にわざわざタブレットやスマホを薦めるかな?と感じると供に購入すればお金は当然かかるし毎月使えば出費も増えます。
使い方も丁寧に教えてくれる保証は何処にもありません。

そうしたことを踏まえてWTが紙面を挙げて常々述べてきた世の商業主義体制の波に高齢者を投げ出すのかと疑問に思ってしまいます。

まるで長老達が高齢者を言葉巧みに必要もない高価な布団や健康器具を販売する販売員みたいに感じます。
そもそも長老兄弟が励ます為で合っても聖書すら開かないで、年金暮らしの高齢者相手に慣れていないタブレットやスマホを薦めるのは如何なものかと思いました。
良かれと思って薦めてもJWの仲間内で特定の商品を薦めるのは場違いではなかろうかと思います。

奇しくも先日の日々の聖句は「あなたは……老人の身を思いや(ら)ねばならない。」―レビ記19章32節
その注解では抜粋すると「今日の聖句の言葉が書かれた当時,会衆の高齢の人たちを思いやるのは重要な責務でした。今日でも同じです。今日の聖句の言葉が書かれた当時,会衆の高齢の人たちを思いやるのは重要な責務でした。今日でも同じです。」

少なくとも私の母親や同じような年代の高齢の兄弟姉妹の「全ての方がそうだ」とは言いませんが中には会衆で本当に敬われ大切に扱われていると感じていない兄弟姉妹もいるのは確かです。ですから会衆内での事実と書籍に書かれている文言には大きな開きがあるように強く感じました。

子供と高齢者を大切にしない国家や組織は内部から綻びが出て来て必ず衰退すると思われます。巨大に見えてその内情は酷いものです。我が国の周りの国家がまさにそれに近いと思います。そうした独裁下にある国家や反日思想で凝り固まった国家体制とJW組織はとても類似点が多いと個人的に感じています。

話がだいぶ逸れてしまいましたが、今の組織はネット環境にない人達やそうしたものを扱うのが苦手な年代の方には居心地の悪い雰囲気なのは間違いないようです。
もしかしたら私の母親の在籍している会衆だけかも知れませんが(笑)

ただその母親も来月の割り当てを作るに当たり資料を調べて欲しいと最新のライブラリーを渡して来ました(^-^;


しかもこれ、見たらお分かりのように封がされたままです(^-^;
「母親よ、封すら開けないで今まで持ってたのか?自分には扱えないから他の兄弟姉妹に渡そうとは考えなかったのか?」と思ってしまいました。

因みに母親が当たった来月の割り当ては話を聞く限り「ディナ」の話のようです。若い人にしたら耳にタコが出来るくらい結論が思い浮かぶ割り当てになるでしょう(笑)

いずれにしろ組織が jw.orgをまるで一つの象徴の用な扱い方やスマホやタブレット、ネット環境に左右される宗教組織としての体制には非常に疑問が残ります。

開明的な教皇の元、本格的な制度改革に乗り出したローマカトリック、南ベトナム政権下で抗議の為、焼身自殺をして命を絶ったティック・クアン・ドック師の信仰していた大乗仏教、今でも中国共産党からの弾圧に抗議するため焼身自殺を図る僧侶が後を絶たないチベット仏教、他にも神道、ギリシャ正教会、正統なイスラム教などJW組織が偽りの宗教だと非難してきた宗教でスマホやタブレットありきの活動をしている宗教は全く利用していない訳ではないと思いますがJWのように前面に押し出してる伝統的宗教は殆ど見掛けないと思います。
それはJWにはない長い歴史の中で積み上げられてきた歴史、文化、伝統があるからそのようなツールに頼らなくても良いのではないかと感じます。
ただし伝統的な宗教がいつの時代も正しかったとは思いませんし、良い面も悪い面もありますし、JWの主張するような善悪、白黒では語れない複雑な背景があると思います。

長々と色々書き連ねてしまいましたが昨今の組織に見られる jw.org偏重主義はそれについてこれない一部の高齢者に疎外感を与えていることは紛れもない事実だと思います。

組織が真の宗教を標榜するのであればネット環境に左右されず、粛々と活動出来る筈なんですがどうやらそんな組織ではないようです。

少なくとも聖書を基盤としていると言うなら聖書の教えに倣い、高齢者や幼い子供など社会的に見て弱い立場の人には配慮が合って然るべきだと感じました。

因みに車を走らせていたら「霊○の光」「真○」「○○神社」等のステッカーを貼っている車を見掛けることがありますが、これから青く彩られた jw.orgのステッカーを見掛けることがあるかも知れませんね(笑)

しかし母親の口からiPad、iPhone、スマホ、QRコード等の単語が飛び出すとは正直驚いた次第です。