目黒雅叙園の「利休にたずねよ×百段階段」 | 風呂敷研究家 つつみ純子の和文化研究所 

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風呂敷文化研究家・和文化コンシェルジュのつつみ純子です。風呂敷を通して、日本文化と日本人の知恵をお伝えします。風呂敷講座の他、日本文化や和にまつわるセミナーも開催しております。

お誘いを受けて、目黒雅叙園での催し、

「利休にたずねよ×百段階段」へ行って参りました。

話題の映画、「利休にたずねよ」で豪華キャストが、

劇中で着用した貴重な衣裳や小道具などが、

「百段階段」の各部屋に飾られています。

利休にたずねよ 百段階段

映画もいいのだろうけれども、何と言っても、

文化材である百段階段のそれぞれの部屋が

もうそれはそれは素晴らしい。


以下、目黒雅叙園HPから抜粋させて頂きました。

十畝の間

天井には前室に8面、本間に15面、合計23面の

襖仕立ての鏡面に荒木十畝による四季の花鳥画が

描かれています。黒漆の螺鈿細工が随所に見られる

重厚な造りの部屋です。

十畝の間

魚樵の間

室内はすべて純金箔、純金泥、純金砂子で仕上げられ、

彩色木彫と日本画に囲まれた美しさは息を呑むほどの

絢爛豪華さです。床柱は左右ともに巨大な檜で、精巧な

彫刻 (中国の漁樵問答の一場面)が施されています。

格天井には菊池華秋原図の四季草花図、欄間には

尾竹竹坡原図の五節句が極彩色に浮彫されています。

漁樵の間

草丘の間

格天井の秋田杉及び欄間には礒部草丘の四季草花絵、

瑞雲に煙る松原の風景が描かれています。

障子建具は非常に手の込んだ面腰組子です。

草丘の間

静水の間

奥の間の床柱は黄檗丸洗。格天井の秋田杉には

池上秀畝の鳳凰・舞鶴、欄間四方には小山大月の

金箔押地秋草が描かれています。次の間の天井

及び欄間は橋本静水等の画伯によるものです。

静水の間

星光の間

奥の間の床柱は北山杉天然絞丸太で、次の間の

床柱は槇出節、両室とも格天井及び欄間いっぱいに

板倉星光の四季草花が描かれています。星光の間

清方の間

美人画の大家、鏑木清方が愛着をもって造った

落ち着いた静かな茶室風の室です。特に奥の間の

床柱は径一尺五寸の北山杉の天然総絞丸太で

このような逸材は今日、市場でもなかなか

見出せないものです。廻り廊下の北山丸太を扱った

化粧軒、障子建具、組など、細心の造りです。

扇面形杉柾板に四季草花、欄間の四季風俗美人画

ともに 清方の筆です。

頂上の間

天井画は松岡映丘門下の作品です。前室、

本間ともに格天井で、本間の床柱は黒柿の銘木を使用。

頂上の間

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百段階段のそれぞれのお部屋が実に見ごたえあり!

今度はもっとじっくりお部屋そのものを見に行きたい!