私太田、あんまり知られていませんが、国際連盟のアスリート委員の委員長をしております。
委員長は必然的に理事になりますので、年に4
回の理事会に出席し、ルール改正や、フェンシングの未来のために会議しております。
今回はそれに加えて、コングレス(総会)が行われました。すべての提案は9月の理事会で承認を得たのち、今回の総会に回されました。可決されるものもあれば、当然否決もあります。
そして、今回は世界選手権の開催地を決めるコンペがありました。
福岡市と無錫市(中国)とで行われた2018年の世界選手権招致で日本は69-47で敗れ、開催の権利を逃しました。
プレゼン自体の出来は過大評価ではなく日本が圧倒していたと思います。それは会場の空気が物語ってます。
しかしながら、日本は敗れました。
敗因は?
そもそも日本人が思っている正攻法は世界基準では無いのか?
中国には国際連盟の副会長がおり、また今回コングレスを開催するという準備段階がありました。今回のコングレスも、とてもお金がかかっていました。会場には2018年の無錫市をPRするブースも用意されていました。満を持してということだと思います。
プレゼンの出来が良いからといって、勝てるほど甘くはない。招致で痛いほどよく理解していたのに、、、と、あらためて痛感しました。
やはり、外交をしていくうえでも、試合と同じで戦略的に進めていく必要を感じました。
日本のフェンシングにとっても、初めての世界選手権の開催権利への挑戦。今回の失敗を糧に、次回以降に繋げていきたいと思いました。
中国にとっては、3回目の世界選手権の招致。
悲願といっても良いでしょう。
おめでとうと素直には言いにくいですが、素晴らしい世界選手権を実現して欲しいと思っています。
おめでとうございます(笑)