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母から息子へ「スマホ18の約束」 - スッキリ!!やノンストップで話題

母から息子へ「スマホ18の約束」

2013年1月8日、東京新聞掲載の記事を日本テレビ「スッキリ!!」内で加藤浩次が紹介したところ、もっと詳しく紹介して欲しいと視聴者から大反響があった「スマホ18の約束」。
(追記:2013年1月25日フジテレビ「ノンストップ」でも紹介されました。)

13歳の息子グレゴリー君のクリスマスプレゼントにiPhoneを贈った母ジャネルさんが書いた、厳しくも愛にあふれた契約書「18の約束」とは─

アメリカ国内でも反響の大きかったというこの「母と息子のスマートフォンに関する契約書」
内容は携帯電話の使い方だけではなく、人生についての教訓まで含まれていました。

スマホ18の約束 スッキリ ノンストップ スマフォ
(2013年1月8日 東京新聞紙面)

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大切なグレゴリーへ

メリークリスマス!
あなたは今からiPhoneを持つことができます。
でもこのプレゼントを受け取るのにはルールや規則が伴います。
あなたがテクノロジーに振り回されることなく、うまく活用できる大人になるために、健康でしっかりとした青年に育てることが私の役目であることを分かってくれることを願います。

1. これは私の携帯です
  私が購入し支払います
  あなたに貸しているのです
  私って優しいでしょ

2. パスワードは私が常に把握します

3. これは「電話」です
  鳴ったら出ること
  「もしもし こんにちわ」と礼儀正しく言いなさい
  もし画面に“ママ”や“パパ”と出たら
  無視することなく必ず出なさい

4. 学校がある日は夜の7時30分から
  毎週末は夜9時に
  親のどちらかに電話を預けなさい
  友達の親が直接出る固定電話に
  電話できないような相手なら
  そんな友達とは電話もメールもしてはいけません

5. 携帯電話は学校に持っていってはいけません
  メールのやり取りをする子とは直接会話をしなさい
  会話をすることは人生のスキルです

6. 携帯電話がトイレや床に落ちたり
  破損した場合の修理費用はあなたの責任です
  芝刈り・ベビーシッター・お誕生日のお祝いのお金などで
  あなたに払ってもらいます
  こういうことは起こります
  準備しておいたほうがいいわよ

7. テクノロジーを
  ほかの人に嘘をついたり
  馬鹿にしたりするために使わないこと
  ほかの人を傷つけるような会話には関わらないこと

8. 面と向かって言えないようなことは
  携帯電話を通してメールやテキストメールを送らないこと

9. 友達の親がいる前で言えないようなことは
  携帯電話を通してメールやテキストメールを送らないこと

10. ポルノは禁止
  私とオープンに共有できる情報を
  ウェブで検索してください
  何か質問したいことがあれば人に尋ねなさい
  なるべく私かパパに聞いてね

11. 公の場では電源を切るかマナーモードに設定すること
  特にレストランや映画館
  ほかの人と話している時は気を使ってください
  あなたは失礼なことをしない子です
  iPhoneを持っても変わらないでください

12. ほかの人にあなたの大事な部分の写真や
  ほかの人の大事な部分の写真を
  送ったり受け取ったりしないこと
  笑わないで
  あなたがいくら賢くても
  そういうことをしたくなる時期がやってきます
  悪い考えです
  インターネットはあなたよりも
  非常に巨大で強力なのです
  これほどの規模を消すのは難しいし
  風評を消すのも難しいのよ

13. 膨大な数の写真やビデオを撮らないこと
  すべてを記録する必要はありません
  自分自身の体験を大切に
  そうした体験は永遠に残るものよ

14. 時々家に携帯を置いていきなさい
  そしてその選択に自信を持ちなさい
  携帯電話は生き物でもないし
  あなたの一部でもありません
  携帯電話なしでも暮らしていけることを覚えてください
  取り残されることを恐れるのではなく
  流行に流されない
  器の大きい人間になりなさい

15. 新しい音楽やクラシックなど
  色んな曲をダウンロードしなさい
  あなたの仲間が聴いている音楽だけでなく
  様々な曲を聴きなさい
  あなたの世代は史上もっとも音楽にアクセスできる世代なのよ
  この利点を活用して視野を広げなさい

16. ワードゲームやパズル
  知能ゲームで時々遊びなさい

17. 上を向いて歩きなさい
  あなたの周囲の世界に目を向けなさい
  窓を眺めたり
  鳥のさえずりをきいたり
  散歩したり
  知らない人と会話してみてください
  グーグルで検索せずに
  思考しなさい

18. あなたは約束を守れないかもしれません
  その時私はあなたの携帯電話を没収します
  その時は話し合いをしましょう
  もう一度初めからやり直します
  あなたと私は常に学んでいるのです
  私とあなたはチームメイトなのです
  一緒に答えを出していきましょう

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「スマホ18の約束」の原文・全文はこちら(英語)
http://www.janellburleyhofmann.com/gregorys-iphone-contract/
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スッキリ!!のコメンテーターで東京大学教授のロバート・キャンベルさんは
この「18の約束」における特に素晴らしい点をこう解説しています。

「アメリカでは一番大きなトレンドとして、子どものネット状況をとにかく見守る、監視をする。
何か問題があった時にそこで面と向かってそれを聞き出す、あるいはアドバイスをする、止めるということであって、遮断したりするのはもう限界だと多くの親が今思って行動している。
ホフマンさんたちのお母さん(ジャネルさん)が選んだ方法というのが、子どもを信頼して、明文化として“これはやっちゃいけない”ということを一度言って、お互いのそれを折り合ったところで、そこから子どもを信用する方法」

ネットが子どもに与える影響を研究している群馬大学の下田博次名誉教授は
以下の点が参考にできると話しています。

・母親はインターネット(スマートフォン)を熟知
 携帯電話やスマホを与えることによってインターネットの世界に繋がるが、これがどういうものかというのを、与える側の親がしっかり熟知したうえで子どもに教えることが重要

・思春期の子供に好き勝手に使わせて起きる可能性を具体的に伝えている

(以上 2013年1月9日放送 日本テレビ「スッキリ!!」より)

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未成年による携帯ゲームの高額利用料金請求問題が後を絶たないですが、「ゲーム会社が悪い」「親が悪い」「子供が悪い」で意見が割れています。
この18の約束を読んだ後に考えると、私は自然に「親が悪い」にいきつきました。
子供は間違うものです。
子供を信頼することと責任放棄を履き違えてはいけない。
これは携帯電話やスマホだけではなく、すべての教育に言えることですね。

子供にスマホとクレジットカードの情報だけ与えておいて規則や罰則を与えていない。
スマホ、クレジットカードの情報を与える際に起こるであろう問題を何も想定していない。
で、ゲーム会社訴えるとか言ってんじゃねえよって感じです。
まあGREEやモバゲーのやり口も大概だけどさ
(もちろんサイバーエージェントも)

ただ、頭ではわかっていても難しいなと思うのは、
いまの親世代である私達自身は、自分が中高生の頃はまだ携帯電話が普及していなかったということ。
だから当然、親や教師からネットや携帯電話についての教育なんて受けたことがない。
他の教育ことならさ、困ったことがあったら大抵「おかーさんはこうしていた」「昔のひとはこーしてた」「私はこーしてた」という体験や前例が助けになるもんなんだけど
インターネットや携帯電話の場合は、我々が大人になってから出来たものだからねえ。
親に相談したってチンプンカンプンだし、経験も前例もほとんどないものだから参考にできる事例も少ない。
我々が「スマホ教育のパイオニア」として頑張るしかないのだ。
そんな中で、この「母と息子のiPhoneに関する契約書」は、内容こそ賛否両論あれど、スマホ教育に悩む親にとってはとても参考になる資料であり、意味のあるものだと思えるのです。

それにしてもジャネルさんの手紙、カッコイイね。
親の覚悟と、愛に溢れています。
こんな母になりたい
っていうかその前に結婚しないと

!(´Д`;)

みなさんも自分なりの「18の約束」を考えてみては


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