私が子供の頃に見てたアニメの設定から16年後の現代という設定。当時小学生だったが、好きでよく見てたなー。当時の設定でヒロシは中学生で青春を謳歌していればよかったが、今回のドラマでは・・・
ヒロシは定職に就けず、ニートに成り下がっていた。ピョン吉を着る機会も最近は減ってきた。
ピョン吉:「ヒロシがあんな風にダメな奴になっっちまったのもさあ、オイラのせいかなあ?だって自分でいうのも何だけどさあ、ヒロシが困ってきたのをたくさん助けてきたからな、オイラ、ド根性で」
まるでのび太を心配するドラえもんみたい。
ゴリラパンというパン屋の事業が大成功したゴリライモは区議会議員に立候補していた。長調なゴリライモのテーマ曲が結構気に入った。
「楽しかったなあ・・あの頃は・・・」とつぶやくピョン吉の一部がはがれてしまった。
ピョン吉がはがれかかっていることに気づくかあちゃん(薬師丸ひろ子)。
そんなことは露知らず、惰眠を貪るヒロシ。どうしようもないクズだ・・・
離婚して実家に戻っていた京子ちゃんにプロポーズをしに行くヒロシ。ピョン吉の力を借りて「ド根性」を出して52歳になってもまだ梅さんがヨシコ先生に言えない「結婚してください」を言い切るが・・・
根性を出してもで戻ったばかりの京子ちゃんが、ニートのヒロシを受け入れられる訳もなく、
京子ちゃん:「何も考えないで根性とかデカい声出せば感動するとでも思ってるのか。バカ!ガキ!16年間アンタ何やってて生きてきたのよ!」
ピョン吉は何度もはがれかかっている。彼の命もそう長くはないのかも。旧作ではこのウルウル瞳に何度泣かされたことか。
ひょっとして最終回は悲しい別れがありそうだ。
ピョン吉:「ヒロシ、オイラがいなくても大丈夫か?」
ヒロシ:「馬鹿野郎、俺は立派になって京子ちゃんを幸せにすっから心配いらねえよ、まかしとけ」
ピョン吉:「そうだったな、それでこそオイラも安心して成仏できるってもんだ。楽しかったな、ヒロシ・・・・」
ゆっくりと消えてゆくピョン吉。
ヒロシ:「俺は泣かないぞ。おめえなんかいなくたって立派にやっていけるんだい」と強がりながらも空っぽになったTシャツを抱きしめて泣き崩れるヒロシ・・・
みたいなベタな展開にはならないんだろうな。
だが、ピョン吉との別れとヒロシの成長の命題をどう処理するのか?
今頃なぜ「ど根性ガエル」なのか理解できなかったが、意外と泣かされちゃうかもしれないな、このドラマ。
ピョン吉役の満島ひかりの熱演が光る。旧作の千々松幸子のテイストを見事に再現。「ごめんね青春」での「エキセントリックな蜂矢先生役以来好きになった。
エンディングでピョン吉が逝ってしまったシーンが早々に描かれている。
現代のヒロシはどう成長していくのだろうか?そしてこの作品はニートへの応援歌となり得るのか?根性だけではどうにもならないことも多い現代で。
ちょっと目が離せなくなった。