「NHKニュースウォッチ9」でいい話をやっていた。
近藤紘子さん69歳。生後8ヶ月の時に爆心地から1kmの場所で被爆。後遺症に苦しみながらも語り部として平和の大切さや核兵器の根絶を訴えてきた。
その原点は10歳の時、アメリカのテレビ番組の演出で原爆を投下した爆撃機「エノラ・ゲイ」の操縦士と出会う。
彼女が睨みつけたとき、相手の目にあったのは涙だった。
その涙を見たとき私が憎むのはこの人ではなく、戦争を起こす人間の心の中の悪、
自分も悪いところがいっぱいあるということに気がついて
そんな私が人の事なんて責めることはできないといちばんに私は気がついた。
そういう精神で語り部として働いて来た功績に敬意を表して原爆投下を決めたトルーマン大統領の出身地であるセントルイスでの始球式を依頼された。
私たちの世界は小さい。そこでみんなで生きていくためには、
やっぱり許し合わなくては生きていけない。それが伝わったと思う。」
なんとも清々しい素晴らしい考え方だ。原爆投下や日本全土への無辜の市民が住む地域への絨毯爆撃、東京大空襲のようにわざと逃げ場がないように徹底したジェノサイドを行ったアメリカを日本人は許した。敗戦国だからではない。それが日本人のメンタリティだからだ。
謝罪と賠償は国際法的には済んでいるにも拘わらず、まだ足りないと70年近く前の事をいつまでもカネよこせといってくる支那や朝鮮はおそらくこうした考え方など想像もできないのだろう。民度の違いはこういう処に出てくるのだ。