視聴率としてはふるわなかったのかも知れないが、私は結構気に入って見ていた。

特に綾瀬はるかは、好演したと思う。この大河ドラマの経験は今後の彼女の女優として大きな肥やしになったに違いない。




たいがいの大河ドラマではその主人公の生涯を死ぬまで描くことが多く、加齢による老けた顔のメイクが、徐々になされていくのが通常だが、「八重の桜」では敢えてそれがなされていなかった。ほとんど終わりかけのシーンでちょっと老けメイク。子供も産まなかったし、ちょっとずつ老けていく姿を見るよりもいつまでも若く溌剌とした看護婦姿を見る方が気持ちよかった。


新島八重という女性の生き様みるにつけ、立派な人だったんだなと感じ入るのと、とそれを演じた綾瀬はるかの演技は引き込まれるものがあった。


視聴率でみるとあまりいい成績ではなかったようだが、最大のヤマ場である鶴ケ城攻略戦のあとのエピソードのほうが泣けるシーンが多く、地味ではあるがいいドラマに仕上がってと思っている。

NHK大河「八重の桜」最終回は16・6% 年間平均は平成期の大河ワースト3位

(デイリースポーツ 2013.12.16)


15日に最終回を迎えた、NHK大河ドラマ「八重の桜」第50話の視聴率が関東地区で16・6%だったことが16日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 年間の全話平均は14・6%で、現行の算出方式となった89年以降の大河ドラマでは3番目に低い数字となった。

 今年1月6日の初回を21・4%の好数字でスタートし、これが年間最高。20%超は初回だけで、3月以降は、おおむね10%台前半で推移した。年間最低は同時間帯にプロ野球日本シリーズが放送された11月3日の10・0%だった。

 「八重‐」は、昨年に大河史上初の視聴率1けた(年間最低は8月5日の7・8%)を9度記録するなど低迷した「平清盛」の大河年間平均のワースト12・0%は上回ったが、94年「花の乱」の14・1に続く、ワースト3位の数字となった。

 物語は前半「会津編」では、幕末の会津藩の砲術指南の家に生まれた山本八重(綾瀬はるか)の幼少期から、1868年の戊辰戦争時にスペンサー銃を手に新政府軍と戦った姿を。後半「京都編」では、京都に移り同志社英学校(現同志社大学)を創立する新島襄(オダギリジョー)の妻となった八重が、夫婦で明治の新しい時代を力強く生きた姿が描かれた。

 なお旧算出方式の88年以前で年間15%を割ったのは68年「竜馬がゆく」(14・5%)の1作品。

 【大河ドラマ/年間平均・トップ5】

87年「独眼竜政宗」(渡辺謙)……………39・7%

88年「武田信玄」(中井貴一)……………39・2%

89年「春日局」(大原麗子)………………32・4%

64年「赤穂浪士」(長谷川一夫)…………31・9%

81年「おんな太閤記」(佐久間良子)……31・8%

 【2000年以降の年間平均】

00年「葵徳川三代」(津川雅彦)…………18・5%

01年「北条時宗」(和泉元彌)……………18・5%

02年「利家とまつ」(唐沢寿明)…………22・1%

03年「武蔵」(市川新之助)………………16・7%

04年「新選組!」(香取慎吾)……………17・4%

05年「義経」(滝沢秀明)…………………19・5%

06年「功名が辻」(仲間由紀恵)…………20・9%

07年「風林火山」(内野聖陽)……………18・7%

08年「篤姫」(宮崎あおい)………………24・5%

09年「天地人」(妻夫木聡)………………21・2%

10年「龍馬伝」(福山雅治)………………18・7%

11年「江・姫たちの戦国」(上野樹里)…17・7%

12年「平清盛」(松山ケンイチ)…………12・0%