週に1度の横浜ランチですが、毎回、新しい店を訪問しようとなると
お店探しは結構大変。
ラーメンが食べたい日もあれば、フレンチを食べたくても、服装が
ヨガパンツでお店に入ることがためらわれることもあり。
なので、常に行ってみたいお店を数軒リサーチしておくのですが、
本日のお店はリストには乗っているけど、気持ちがどうも付いて
いかないお店。
というのも、戦後を代表する時代小説・歴史小説作家であり、美食
家・映画評論家としても著名であった池波正太郎が「横浜あちら
こちら 散歩の時何か食べたくなって」で紹介したお店なのだけど、
こちらのお店の看板メニューが「とんそくそば」。私、豚足は食べた
ことがないのですが、どうも食べる気にならない料理の一つなんです
よね。
ちなみに池波正太郎は『鬼平犯科帳』の著者でもある。
なので、たまたま徳記の看板をみつけたので店の前まで行ってみた
ものの、12時開店で30分も待たなければならないと知ったときには
やめようと思ったぐらい。
ただね、その時、店の前で待っていた年配の男性が土日は行列が
出来るほど人気の店で、トンソクメンはたまに食べたくなるおいしさだ
と教えてくださったので、ならば一度食べておかなくては。という気に
なったわけ。
そのお店の名は「徳記」。
☆ 徳記 ☆
関帝廟通りからちょっと小道を入ったところにあります。
店内は新しさや高級感はないけど、さっぱりとしていて、清潔な印象。
☆ 豚脚麺(とんそくそば) 1000円 ☆
麺はワンタン並みの薄さだけど、そう簡単には伸びないしっかりとした麺。
ラーメンの汁は一言でいえば、物足りない薄さ。
ただ、常連らしき人々の食べ方を見ていると、豚足のタレに麺を絡めて
食べたり、たれをラーメンの中に入れたり、豚足のタレと合わせるのが
食べ方らしい。
豚足の方は中華でありがちな八角の香りもなく、甘からず、しょっぱからず。
じゃあ、どんな味かと言われると、私自身その判断がつかなくて戸惑った
ぐらい。
初の豚足は見た目よりも、全てがコラーゲン的なこのブルンブルンの
食感にやられてしまって、お肌のためとがんばってみたものの、一本
たべるのが精一杯でした。
でもね、このトンソクメンに関しては私の意見は無視して欲しいの。
なぜなら、今回円卓に一人客3人で座ったんだけど、他の二人のとんそくそば
大ファンぶりが伺えたから。
一人は豚足のたれをご飯にかけて食べた後、今度はたれに麺を絡めて
食べてと、豚足のタレ大好物ぶりが見てとれたし、もう一人は開店前に
トンソクソバのおいしさを語ってくれた人で、それはおいしそうに食べて
いたわけ。
これほど人を夢中にさせる料理もなかなかないのではないかと思うんです
よね。
なので、ここは是非一度、ご自身で食べていただいて、それから好きか
嫌いかを判断してもらいたい。
☆ 本日のお店 ☆ 「徳記」
ちなみに私、鶏足も苦手。