とある電力会社に勤めております -2ページ目

とある電力会社に勤めております

電柱からみんなの暮らしを見守るお仕事

前回の書き方わかりにくかったですね。我ながら。


簡単に言うと日本の電化製品はほとんど100V用です。

IHとか温水器とか高出力が必要なものは200V用です。

これらは全て「電灯」契約です。

コンセントの穴は必ず2個。場合によってはアース用端子付きの3個穴もあります(パソコンとか)。

ちなみに200V用は100V用の4倍パワーがあります。

 P=IV=V^2/R

 ということで

 電力=電圧×電圧÷抵抗

 なので電圧2倍で出力4倍。


「電灯」契約の他に「電力」契約っていうのがあって

これはエレベーターとかモーターとか正回転・逆回転が存在する機械です。

ちなみに200Vでコンセントの穴は必ず3個。


それで電灯には単2と単3があります。と。

おさらい終わり。


単2の話に入ろうと思ったのですが、おさらいで既に長くなったので触りだけ。

コンセントの穴はなぜ2個なのか。

簡単じゃん。片方がプラスで片方がマイナスでしょ?

はい、不正解。


直流ならそれでいいんだけどね。

いま世界は交流発電方式ですんで。

交流ってのはプラスの電圧とマイナスの電圧を交互に送ってきますんで。

「交流とは」とかのキーワードでググってみといてください。


正解はまたの機会に。

もしくはグーグルでこれも調べてみるのはどうでしょうか。


今日は電力量計の種類についてです。
あれです。電気メーターです。

これを数値を読んで電気代が請求される大事なアイテムです。


契約電流値の大きさや精度やなどによっても異なるのですが簡単に種類を分けると,単2
(100V),単2(200V),単3(100V),3相(200V)の4種類です。
これは引き込み線の種類でもあります。

電気は電灯用と電力用と二種類の用途があります。

方式が違うっていうか必要とされる送電方法が違うっていうか。


前者3つが電灯用で普通の二穴コンセントに繋がっていきます。
3相は動力用でエレベーターやシャッターなどのモーターを回すものに使います。

家庭毎に電灯用電力量計のどれかがひとつついてます。
動力用はついてる家庭もあれば無い家庭もあります。

家電製品はほとんど100Vなので電灯用は単2(100V)があれば事足ります。200Vは電気温水器
などの特殊なものになります。
単3は0V、100V,100Vの3線なので結線の仕方で100Vも200Vもとれる経済的な方式です。
新しい家は全部これです。


さらに太陽光発電システムのある家は電線から家に流れる電流用と家から電力会社に流れ
る(逆潮流)電流用の二つの電灯用電力量計がついてあります。
電力会社に電流を返してメーターを巻き戻すのではなく,別会計で電流を売るわけです。
ちなみに売価は最も高い電気代単価と等価だったはずです。


電力量計にどのタイプか書いてあるので一度自分の家のものはどれがついているのか見て
僕に教えてください。やっぱり教えていらないです。
来週は単2の解説を通してコンセントがなぜ二つ穴なのかの話をします。
めんどくさくなければ。

電気には汚い電気ときれいな電気があります。

電気のl構成要素なんざ電圧と電流と周波数と位相差となんたらかんたらできれいとかないんじゃないの?

わかった。クリーンエネルギーのことだね?とか思ったら間違い。


クリーンエネルギーの代表である太陽光発電と風力発電は汚い電気を生み出す発電設備です。

太陽光発電や風力発電は自然任せのため一日の間で発電する量がかなり激しく変動します。

つまり出力が安定してないんですね。

それが常にきっちり50・60Hzに保たないといけない周波数をかきみだすんですね。

結構厄介者。


つまりきれいさとは周波数と出力が安定している度合いのことなのです。品質です。



電気は貯めれないため、負荷設備で使う分だけ使うときに発電しないといけません。

工場が稼動したらその瞬間、発電所も発電を増やさないといけません。

なのに太陽光発電や風力発電はそういうのはまるで無視。

逆にわがままこねます。

ので、火力発電所やら調整の効く発電所が風力発電の分の増減まで考えて面倒見ないといけないのです。


半導体工場なんかはとても細かいものを作っているので超シビアです。

一瞬でも電圧が下がったり、周波数がずれたりしたらそれで一気に数億円分パー。とかそんなレベルです。

一般家庭なんかは別にある程度適当でもいいですけどね。


こういう意味でもあんまり風力発電とか太陽光発電増えてほしくないなーと思います。



電力会社は安定供給とともに高品質な電気も求められます。

電力の安定してない中国なんかで高レベルの工業製品なんか作れるんかいな、と心配になります。

日本は電気代が高いなんていうけどね、品質が違うんですのよ他所のお宅のお電気とは。

なーんちゃって。



今年の冬は寒いですね。

あまりに寒いとどうなるか。

電気温水器からお湯が出なくなることがあるんですね。

原因は凍結です。


お湯がでるのに?と思うかもしれないですが

お湯を溜めるタンクには水道管が繋がってるからですね。

タンクからお湯を出した分だけ水道管から水が足されるのですが

水道管が凍結して水が足されないのにお湯を出しているとタンク内が真空になっていって

お湯が出て行かなくなるのですね。


温水器からお湯がでないのも停電なので(電気がきてなくて沸かないこともあるから)

とりあえず社員が駆けつけます。

まー、これは凍結だろうなぁと思いながら。

それで実際凍結だったりするとすることがないわけですね。


周辺地域は凍結してないのに、その家だけ凍結してるってことは

山の上だったりして当然ものすごい雪が降ったりしてるわけです。

行ってもお湯が出るようになるわけでもなく、電気周りの正常確認するためだけに必死な思いで雪道を車で急いで走っていくのです。


凍結防止にきちんとちょろちょろ水を出すようにしましょう。

よろしく!



福岡で痛ましい事件が起きました。

この種の事件は時々起こるのですが関係者としては残念でしょうがないです。


電力会社が悪いとバッシングも少し起こるようなのですがそれは見当違いというものです。

電力会社は寡占企業ではありますが一民間企業です。

電気代を払ってもらわないと従業員を雇えないし、次の電気が作れません。

電気代は使った分だけ後から請求してあるのであって商品代ですので払って当然と思うのです。


それでも公益企業(公共企業ではない)なのでライフラインである電気を停めるとはけしからんという意見がありますので、それでは希望者には1A(電球2個分くらい)だけ使えるようにしましょうとしてあります。

多分、送電停止予告の紙に書いてあったと思うのです。

この家の方はそれを見てないか希望してないのです。

電力会社も再発防止にこのような措置を設けてあり、この悲しい事故は未然に防げたのです。


そしてはっきり言いますが借金がいくらあろうともまず真っ先に電気代は確保しておくべきと思うのです。

電気がなければ生活もできませんし、自営業もできません。

電気が使えるというのは借金を返すためのスタートラインなのです。

あと個人的にはろうそくより電気の方がコストパフォーマンスがよいのでこの点でも選択ミスをしていると思います。


不景気で未払いによる送電停止は増えていると思います。

電気が止められると生活できないので困るが電気代が払えないという人は電力会社の人に相談するとよいです。

同じ相談がたくさん持ちかけられてると思いますので生活保護の受け方など教えてくれると思いますし、事情によっては送電停止を延期してくれるかもしれません。

このような事故が無くなるのはアンビバレントかもしれませんが電力会社の悲願でもあります。


今日は巡視してまいりました。

目的は台風や雪害での被害箇所の把握漏れや改修漏れをなくすことです。

 

車で行けるとこならまぁいいんですが、山の中を突っ切ってる電線とかあるわけです。

道沿いにぐるぐる迂回させると電柱やら電線やらたくさんいるからですね。

 

今日はそういうとこを行きました。

まず山の上まで車で連れて行かれます。

山の上で降ろされます。

山を突っ切ってる電線沿いに獣道を下ります。

山のふもとで車に拾われます。

 

もう竹林で竹ボーボーで歩けないんですよ。

藤岡弘、探検隊がジャングルを行くような感じ。

まともな道がないんで5m下っては行きどまって引き返して迂回したり。

頭上に電線がないと方向わかんなくなって遭難しそうです。

 

昔スズメバチに竹やぶでさされたんで、ハエの羽音にびくぅぅとなったり。

いばらに絡みつかれたり。

竹の切り口が尻にささらないように気をつけたり。

 

しかし見て回るだけでも辛いのにこんな山の中に

人力で電柱や電線を持ってきて設備を作ったり直したりするのって

最高に罰ゲームだよね。

<

前回は責任財産分界点の話をしました。
今回はそれより家屋側でありながら電力会社のものを紹介します。

まずひとつは電力量計です。
これで電気をいくら使ったかいくら払うか調べるやつですね。

検針するので外から見やすい位置に取り付けてあります。

取り付け位置は地上から1.8~2.2m。細けぇ。

 


最近はアナログ式に替わってデジタル式も出てきましたが値段が確か3倍以上するのであまり普及しないのではないかと思います。

まぁ用途にもよりますが。


電力量計はきちんと測定されているか調べるため数年に一度交換・検査します。
今はバイパスを打って停電させずに交換することもできます。
しかし交換するときが非常に危険なのです。
狭い場所に線が並んでいるため線同士が触れてショートしてしまうことが多く、激しい火花が降りかかります。
もしショートしてもいいようにしっかり防具をつけて作業します。


長いこと使用されていない電力量計は回収します。

そしてまた使うときに取り付けに行きます。

そのため引越しシーズンの3・4月は大忙しです。

 

こんにちは、サンドイッチ伯爵です。ハムうめぇ。

今日はこれぞまさしく電力会社の仕事である風船取りをしました。
最近はあまり見ませんが風船や凧が電線に引っかかったら電力会社に!
ってPRしてましたね。 

 

今回の回収物はトーマスでした。
機関車も空を飛ぶんですね。

あーパンもうめぇ。

 

こういうのは飛来物撤去になるんですが、
他にも今からの季節だと鯉のぼりなんかがあります。
鯉のぼりがたなびいて電線と接触、周囲が停電。
ちょうど鯉のぼりと電柱が同じ高さくらいですもんね。

地域によっては鯉のぼり巡視もするとこがあるとか。
鯉のぼりが危なくないか一日中見て回る。
なんか平和ですね。

 

あれ?このハムをパンに挟むと・・・・!!

こんばんは。最近mixiに呼ばれてはまっておりました。
こっちをおろそにしてすんません。
しかしこのブログの固定読者はいるのかどうなのか。

電気は発電所で作られ家で使われます。
つまり家と発電所は電気的に機械的に繋がっています。
しかし電化製品やコンセントはみなさんのものですし,電柱や電線は電力会社のものです。
ではどこが境目なのでしょう。
類似ケースとしてお母さんと胎内の赤ちゃんが挙げられますよね。
お母さんから赤ちゃんに栄養を送るけどどこが境なの?教えてブードゥー教の神様!

神様:胎盤が境目でへその緒は赤ちゃんのものです。
栄養は流れこむけど血液は流れ込まないんだって。
だからへその緒に流れる血液型は赤ちゃんと同じだよ!チェケラ!



自分の家の周りを見てみると,必ず電柱から家に引き込んでいる電線があります。
この引込線は家の壁のところで白地に茶色い印のついたがいしで留め付けられてあります。
このがいし部分を責任財産分界点と呼びます。
これより電柱側は電力会社の持ち物・責任で,これより家屋側は各家庭の持ち物・責任です。

だから屋内の線が悪くなって停電した場合は電気工事店に依頼して自分たちで直してください。
停電した時点ではどこが悪いのか分からないと思うのでまず電力会社を呼んでください。
電力会社が屋内も含めてサービスで無料調査します。

電力会社の設備が悪ければ直します。
屋内設備が悪い場合は電気工事店に修理してもらって下さいね、と言って帰ります。
電力会社は屋内設備を直す技術も道具も持ってませんから。
いつもコメントありがとうございます。
いやーコメントは記事を書く活力ですよね。
ほんと、誰かなんか書いて。

最近はカラスの巣取りに夢中です。
あいつら電柱に巣を作りやがって。
巣材の木の枝や針金が電線に当たっているとですね
運が悪かったら停電するわけですよ。

なので巣を作った端から即撤去です。
カラスも阿呆なのでおんなじ柱にまた作ります。
電柱に作らなければこっちも邪魔しないのに・・

で、巣を取っているとかわいそうだからやめろって言ってくるお客さんがいるわけですよ。
確かに言い分は分かる。こっちも好きで取ってるわけではない。
しかしね、停電したら困りませんか?
お客さんがみんなに、かわいそうだから停電してもしょうがないよねって説得してくれるならいいけれども。
一応卵を産む前に取っているので生命は摘み取っておりません。
勘弁してね。

逆に木の枝がうちの畑に落ちて邪魔なんだよ、はよ片づけこいや。
って言うお客さんもいるのね。
はい、悪いのはカラスでなくこんなところに電柱を建てたうちらでございます、と撤去・片付けします。
こういう人は電柱でなく木に巣を作った場合は文句言わずに我慢するのかな、と思います。

営巣撤去のために庭や駐車場に高所作業車を停めさせていただいてるお客さんには非常に感謝しています。
多い柱なんかはワンシーズンに20回以上も撤去するからね。
協力的なお客さんには頭があがりません。