汚い電気ときれいな電気 | とある電力会社に勤めております

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電気には汚い電気ときれいな電気があります。

電気のl構成要素なんざ電圧と電流と周波数と位相差となんたらかんたらできれいとかないんじゃないの?

わかった。クリーンエネルギーのことだね?とか思ったら間違い。


クリーンエネルギーの代表である太陽光発電と風力発電は汚い電気を生み出す発電設備です。

太陽光発電や風力発電は自然任せのため一日の間で発電する量がかなり激しく変動します。

つまり出力が安定してないんですね。

それが常にきっちり50・60Hzに保たないといけない周波数をかきみだすんですね。

結構厄介者。


つまりきれいさとは周波数と出力が安定している度合いのことなのです。品質です。



電気は貯めれないため、負荷設備で使う分だけ使うときに発電しないといけません。

工場が稼動したらその瞬間、発電所も発電を増やさないといけません。

なのに太陽光発電や風力発電はそういうのはまるで無視。

逆にわがままこねます。

ので、火力発電所やら調整の効く発電所が風力発電の分の増減まで考えて面倒見ないといけないのです。


半導体工場なんかはとても細かいものを作っているので超シビアです。

一瞬でも電圧が下がったり、周波数がずれたりしたらそれで一気に数億円分パー。とかそんなレベルです。

一般家庭なんかは別にある程度適当でもいいですけどね。


こういう意味でもあんまり風力発電とか太陽光発電増えてほしくないなーと思います。



電力会社は安定供給とともに高品質な電気も求められます。

電力の安定してない中国なんかで高レベルの工業製品なんか作れるんかいな、と心配になります。

日本は電気代が高いなんていうけどね、品質が違うんですのよ他所のお宅のお電気とは。

なーんちゃって。