「ノンポリ」で生きてきました。」part1
私が大学に進学した1978年当時は学生運動もすっかり影を潜め、当時流行りの「クリスタル族」を
気取った学生が身奇麗な格好でキャンパス内を闊歩していました。
当時の私は、取り残されたバンカラ族の画学生
髪を伸ばし絵具まみれの汚れたジーパンとTシャツ姿で、友人と酒を酌み交わしながら
偉そうに天下国家を語っては、自由と平和の恩恵を一身に浴びながら過ごしました。
卒業後はごく一般の会社に就職し、結婚・子育てと瞬く間に時は流れ、40代中頃までは
政治や社会といったものに対し明確なベクトルを持たないいわゆる「ノンポリ人生」を歩んできました。
やがて子育ても終わり、時間や考えに余裕が生まれだした頃、あるきっかけにより「国」や「歴史」と
いったものに対して注視するようになり、やがて「おや?」と疑問に思うことが次第に増えてきたのです。