ノンアルビール特許訴訟 | ブログ百万石

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「オールフリー」を販売するサントリーが、「ドライゼロフリー」を販売するアサヒを特許権侵害で訴えました。

 

日経新聞の記事を元に推測すると、対象となっているサントリーの特許はおそらく「エキス分の総量が0.5重量%以上2.0重量%以下であるビールテイスト飲料であって、pH3.0以上4.5以下であり、糖質の含量が0.5/100ml以下である、前記飲料。」というものです。

 

サントリーの特許書類には「エキス分の総量が低いビールテイスト飲料においては、pHをある特定の範囲に調整することにより飲み応え感が付与され、更に適度な酸味が付与されることを見出し」と記載されています。

また、「飲み応え感」とは、「ボディ感及び口当たりが適度に強く、コクがあることを意味する。」そうです。

専門パネリストによる評価の結果、各種成分を上の数値範囲に収めると飲み応え感が出ることが分かったそうです。

 

一方、アサヒ側はエキス分の総量うんぬんは公知なのでサントリーの特許は無効だと主張しています。