★制作費100億円!中村獅童、金城武 | クールジャパンに韓激!

★制作費100億円!中村獅童、金城武

ジョン・ウー監督のアクション大作 『レッドクリフ』 の映像が、5月14日に開幕するカンヌ映画祭でお披露目されることが、11日までに分かった。製作費100億円を投じ、前後編の2部作でつづられる一大叙事詩が、世界最大の映画の祭典でベールを脱ぐ。

red cliff レッドクリフ


 アジア映画として最大規模のスケールとなる 『レッドクリフ』。現在、編集作業の真っ最中というウー監督は 「テーマは勇気、友情、そして愛。言葉で語るものではなく、行動で示す尊い愛を描きます。自分を偽らず、人を疑わず、信じ抜くことが人生を楽しくすることを感じてもらいたい」 と並々ならぬ自信をのぞかせる。

 日本でも7000万部以上の発行部数を誇る 「三国志」 のなかでも、最も有名な赤壁の戦いを完全映画化。そのお披露目の舞台が、世界の映画人が集まるカンヌに決まった。ベールを脱ぐのは、15分ほどのダイジェスト映像になるもようだ。

red cliff レッドクリフ  主演のトニー・レオンをはじめ金城武、ヴィッキー・チャオ、中村獅童、チャン・チェン、そしてアジアNo.1の美女といわれ同作でスクリーン・デビューを飾る台湾のモデル、リン・チーリンらアジアを代表する主要キャストが一堂に介する予定。製作・配給サイドは、世界発信に向け派手なスタートを切るべく、力が入っている。

 東宝東和と共同で日本配給を手がけるエイベックス映像事業本部国際部の梅原健氏は 「脚本を100点とすれば、映像は想像以上、120点の出来」 と断言する。その自信の発端は、06年11月のアメリカン・フィルム・マーケット(AFM)。プロデューサーのテレンス・チャンに見せられた数枚のプロダクション・デザイン(イメージ画)だった。

 「鳥肌が立ち、ぜひ(配給を)やらせてくれという話をした。これは映画的にすごい、と思いましたね」 と振り返る。その後、中国を行き来しながら契約をまとめた。脚本は13稿を重ね、その時点で上映時間の目安は約4時間。昨年3月の時点で、前後編の2部作になることが決まった。

 製作陣もエイベックスを筆頭に、中国政府系機関の中国電影集団公司の協力を受け、SHOWBOX(韓国)、CMC(台湾)などが参加する、汎アジアによるビッグ・プロジェクトに成長。中国では7月10日、北京五輪の“前哨戦”として2000スクリーン規模で公開される。
red cliff レッドクリフ
 梅原氏によれば、黒澤明監督を敬愛するウー監督だけに、映像の中で 『七人の侍』 を彷彿とさせるスペクタクル・シーンや、『赤ひげ』 のような人間ドラマも織り交ぜているという。ドラマ作りが緻密だし、アクションも格好良く男っぽい。間違いなくアジアNo.1のタイトル」。まさに、アジアから世界に打って出るのにふさわしい作品だ。

 日本では前編が今年10月、東京・有楽町の日劇1を中心に少なくとも全国500~600スクリーンで公開。後編は09年のゴールデンウィークを予定している。