ほんとにクタクタで正直動きたくない。
このままホテルで休んで眠ってしまいたい。
でも私はある紙を手にとって見つめている。
それは、昨日もらったあのフライヤー。チラシだ。
ライブ開始は22時。
場所は全然わかんない。ストリート名とライブハウス名が書いてあるだけ。
私はホテルのフロントに降りていた。
そしてフロントの兄さんにこの場所を聞いていた。
私、行くのか?
今から。
もう外は真っ暗だ。(この時点で21時くらい。)
場所をきくとうーん、近くもないが遠くもない。
行くか。
行ってしまうか。
これも何かの縁だ。
身支度をしてホテルを再び出る。
地図をみながらその場所へ。
道は暗くそして観光客でにぎわっているメインストリートをはずれ、うらびれた小道へ。
人もまばらでシーンとしてる。
ほんとにこの道?
合ってるの?
行ったりきたり。
こんな場所、絶対人に聞いてもわかんないだろうし。
いいや、見つかんなかったらおとなしく帰ろ。
疲れと不安でホテルを出てから1時間弱は経ったでしょうか。
おかしいな、地図だと絶対この辺なのに。
とウロウロしてると窓ガラスに「sifo」とちっちゃーくかかれた建物が。
え?ここ?
中は見えなくて扉は閉まってる。
なんだか怖いな。
でも扉の前で薄着でミニスカートの女の子が携帯で電話してる。
ここっぽいな。やっとここまで来たんだもの。疲れを押して。
私は思い切って扉を押して中へ。
中は薄暗く入り口近くにバーがあって、奥がステージっぽい。
恐る恐る歩いてゆくとお!昨日の男の子発見。
やっぱりここだった。
ちょー、ほんと分かりにくかったんですけどここー、、って心の中でいいつつ。
男の子が私を見つけ
「おお来てくれたんだありがとー。」みたいな会話を。(多分そんなことを言っていたに違いない)
知ってる単語をつなげ頑張って話す。
聞くところによると彼はバンドの子の兄弟でマネージャー的役割らしい。本当はバンドメンバーで
パーカッションをしてたらしいが今手を怪我しててできないらしい。(片手包帯グルグルまきなのである)
ヨーロッパツアー中で今後オランダやドイツも回るそうな。
なんて話してたんだけどなんとなく言葉は分かっても旅行会話以上に込み入った話は限界が。
彼は気をつかってくれてたけど。
しかもライブ始まるの23時からって。
遅いよ!!
22時って書いてあるのに。
私はこの後孤独にライブが始まるのを1時間くらい待つのである。
ほんとはクタクタなので休みたかったんだけど、ここまできて帰るわけにはいかない。
お客さんがどんどん集まってくる。
知り合いが多いみたいで彼はお客さんと話してる。
私は飲み物をきかれたのでマリブミルクを注文。
飲んでたらあとから違う人に「ミルク?!」って聞かれた。
いやいやマリブミルクだって!と言ってみたけども。
完全にお子ちゃま扱いされとるねこりゃ。
そして待って待って待ったら、とうとうライブ開始。
って言ってもおーい、みんな飲みながら聞いてるせいかうるさいって。
聞くことに集中せんかい!
ストリートライブの方がみんな集中して聞いてたぞー。
まあ盛り上がってはいるのだけど。
私は疲れでバテ気味だったけどここまで来たからにはと演奏に集中。
演奏は良かった。
楽しんで演奏してて。
盛り上がったし。
でもストリートライブの方が落ち着いて聞けたぞー・・なんて。
ライブは0時半ごろ終わり私は包帯の彼に一言あいさつして店を出る。
まあ、飲み物代だけであれだけの演奏聞けたから良かったとするか。
しかーし、私、またまた道に迷うのである。あのメインストリートになかなかたどり着けない。
ホテルに帰れない!何でー!!
何で私こんな真夜中こんなうらびれた道を1人で歩いてるのー!!
ちょっとー!!
とビクビクしながら、歩く歩く。
歩いて歩いて、結局そこらへんにあるホテルのフロントの人に道を聞いたりして自分のホテルに帰れたのは1時半近く。
私ホテルと逆方向に歩いてたらしい・・。

ライブ!