ブレーキ。
制動装置。
クルマや自転車の速度を落とし安全に減速・停止させるための装置。
これが悩ましい。実に悩ましい。
たかがブレーキ、されどブレーキ、だ。
自転車で普通に平坦路を走るだけなら今のままで充分だと思う。
現在使用しているSTIレバー(シフトとブレーキ兼用レバーのこと)はST-4600。
ブレーキキャリパーは緑色の普通のブレーキ。
シュー(=パッド)はR55C4だ。
ヅラエースグレードのシューのおかげで辛うじて効くが、深く握ってからのブレーキコントロールに若干の不安がある。
特に下り。デブな僕のカラダを載せた車体は 下り坂で急激に加速する。
その加速度を殺すことなく、かつ安全マージンを残すスピードで下りたい。
以前 緑色に惹かれて購入したフネ無しのシューは見た目だけでウ○コそのものだった。
カーブでスピードを落としきれない。膨らむ軌跡、迫るガードレール。死ぬかと思った。
シューをデュラエース(DURA-ACE)グレードのものに替えただけでコントロールに余裕ができた。
吸い付くようなタッチ、深く握ってからの制動力コントロール。
深く握ったあとにズルズル滑ることもない。
更にチカラを込めればタイヤロックさえ簡単にできる。しかしロックさせてはいけない。
ロック寸前までをうまくコントロールすることでスムーズな下りと姿勢制御ができる(はず)。
安全に坂を下る為には「あと1歩」ブレーキシステムを改善したい。
前置き長くなった。
要はブレーキキャリパーを現行のものよりアップグレードしたいわけ。
でもそこにとある「疑問」が湧いてくる。
「シマノのブレーキシステム適合性」だ。
見たい品番の資料が見つからなかったので上記の適合表だけど、僕のシフトレバー「ST-4600」は当然ながらBR-4600が適合する。
手持ちのノーブランドブレーキ(緑色じゃないほう、黒いの)は見た目はBR-4600と大差ない。
所謂「デュアルピボットキャリパーブレーキ」だ。
「デュアル」ってのはキャリパーブレーキを作動させるための「軸」が2軸あるってこと。
この基本構造を踏まえた上で 部品剛性や可動部のスムーズさがグレードの違いに反映される。
そこで候補にあがったのが上記画像のアルテグラBR-6700だ。
ST-4600(ティアグラ Tiagra)を使っておきながら2ランク上とは生意気な!と言われそう。うん、そう思う。
でも1世代前の品番なので値段もだいぶ下がってお手頃になってるみたいだし。
お手頃とは言ってもデュラエース(7900)を買えるほど予算はないけれど。
ところがここでまたギモンが。
上記の世代のブレーキは「新スーパーSLR」というブレーキ構造名らしい。
何が新しくて何がスーパーでなんの略かはわからないけど。
ボクのST-4600は辛うじてこの新スーパーSLRらしいけど、シマノさんは更に高機能の「SLR-EV」というのを出してくれちゃったりする。
これがSLR-EV。
軸が3軸ある。
詳しい仕様や違いは割愛するけど 制動時に左右均等にシューが押し付けられ、片効きしにくい構造とのこと。
そうなると物欲がふつふつと湧いてくるわけで。
探してみたらこの適合表が出てきた。
ST-4600に適合するSLR-EVの最下グレードはBR-6800だ。
6800…アルテグラ。
ここ最近物欲に負けて購入してしまったグレードの品番だ。
(BR-5710もEVだけど この品番はダイレクトマウントシステムなので不適合 ダイレクトマウントについてはここでは不要なので省く)
(さらにこの適合表掲載時は新イチマルゴ5800系が未発表だった)
アルテグラ BR-6800。
グロッシーグレーという少し艶のない(グロスな)灰色。
個人的には好きなんだが。
ただしお値段が上がってしまう。予算オーバー。
ラブイズオーバー悲しいけれど。
BR-6700のお値段でこの性能を手に入れられないものか。
そこで105(イチマルゴ)。
なんで今までこのグレードを避けてきたか。
それは単にイチマルゴの価格帯でワンランク上のアルテグラを入手できてきたから。
しかし現行モデルとなるとこの方程式はうまく当てはまらない。
ところが上記画像のイチマルゴBR-5800の価格帯は1世代前のアルテグラBR-6700とほぼ同価格。
6800と5800、製品自体の違いは?と調べてみると制動性能の差はほとんど無いらしい。
大きな差は「色と数十グラムの違い」らしい。
灰色気に入ってるんだよなぁ。
イチマルゴの黒も嫌いじゃないんだけど。
今のフレーム「GHISALLOSA-GC2」は艶消しカーボンフレームだから 艶のあるイチマルゴよりはツヤなしのアルテグラのほうが…。
ツヤなしならばちあぐら(Tiagra 4600)だって灰色だし…。
悩ましい。
悩ましいと言えばミニのブレーキパッド。
ケチって安くて黒いのにしたら効かないことこの上ない。
前に乗っていた赤いミニのときは某メーカーの赤いのとか黄色いの付けたこともあった。
確かに温まってきてからのフルブレーキングはかなりバックリ効いたけど、アレはサーキット向けで一般道向けではない。
それに比べると試供品のチェレステみたいな水色のパッドはオールマイティだった。
温度範囲が広いヤツだったから街乗りもサーキットもうまくコントロールできた。
それに比べて今の黒い子は踏んでも効かない(制動距離が伸びる)。
冷や汗体験が多いので水色を購入しようとWebオーダーチェックしたらちょっと値段が高くてビックリした。
スポンサー提供品だったからか。
次にコスパが良いのは緑色の子。
ついこの間安価で出てたのを逃してからは通常仕切りになってしまった。
緑色の子は水色ほどではないものの僕の左足と相性がいい。
うーん、悩ましい…。
2016/02/26 記