<津波想定>最大で14.36メートル 日本海「3連動」地震で 秋田県調査委 | 自転車用 hidランプ、hidランプ 日本電池株式会社

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秋田県は28日、東日本大震災を受けて被害想定の見直しを進めている地震被害想定調査委員会がまとめた津波の被害想定を公表した。震源海域は日本海を南北3海域に分けて設定。各海域が連動する地震が起きた場合は、八峰町で14・36メートルなど沿岸部の多くが10メートルを超す津波に襲われると予測した。全県の浸水域は196・78平方キロメートルと見込んだ。【坂本太郎】

 県は同日、沿岸8市町を含む計17市町村の防災担当者と消防本部などを対象に説明会を開催。沿岸部10地点についての予想最大津波高と津波到達時間、沿岸部一帯の浸水域を、震源海域ごとに連動の可能性も含め示した。

 3海域が連動する地震が起きた場合は、八峰町は発生28分後に高さ14・36メートルの津波に襲われるほか、秋田市は34分後に13・61メートル、男鹿市加茂青砂は14分後に9・82メートルなどと予測した。

 加茂青砂では83年の日本海中部地震で小学生13人が津波にのまれ死亡した。男鹿市の原田良作総務企画課長は到達時間の速さに驚いた様子で「警報を鳴らしている間に津波が来てしまう。防災意識を向上させ、自主判断で避難してもらうしかない」と話した。

 浸水域は、最大で沿岸8市町と大潟村の196・78平方キロとした。浸水面積が大きいのは、大潟村(堤防が損傷した場合)62・63平方キロ▽秋田市28・28平方キロ▽能代市27・99平方キロ--など。秋田市では秋田運河周辺で5メートル以上浸水するほか、官庁街近くでも数メートル浸水すると予測。能代市では米代川を20~25キロにわたり津波がさかのぼり、一部氾濫する見込み。

 調査委津波専門部会長の松冨英夫・秋田大教授は調査について「想定外を作らない考え方で進めた」と説明した上で「あくまでも一つの想定」と強調。「想定を信じるなというのも一面の真理。過剰に反応せず、これまでの減災体制への取り組みを着実に進めてほしい」と話した。

 各市町村は今回のデータを基に津波ハザードマップの改定や避難場所の見直しに着手。県は来年6月までに人的被害や建物被害を調査し、来年度中に新たな県地域防災計画を作る方針。想定される津波の高さや浸水域の図などは県総合防災課のホームページで閲覧できる。