ブログ見ていただきありがとうございます。
石川県金沢市松村町で電器屋さんやってる沢田 登(38歳)です。
「エアコン水漏れするんですけど~」
ってお客さんからお電話いただき、出動しました。
夏場になるとエアコン水漏れ修理ってけっこうあるんです、実は。
さっそくズケズケとお部屋におじゃましてエアコンを点検してると
マジで。保温材巻いてないよ。こんなん初めて見た!
3年前にうちの近所のジョーシンで購入したとのこと。
たしかに、和室で既設配管がなげしのすぐ上にだしてあるので施工しにくいってことあるけど
だからって巻かなくっていいってわけなくて 笑
当然、三年分の夏の水分壁の中にダダ漏れっす。
柱などの構造材がどうなってるかわかりません!もしかしたら腐って、シロアリの格好の餌になってるかも。
こんな雑工事になる原因は?
どうしてもこうなってしまう量販店の粗悪工事の原因は
1.まず下見していない
店頭でお客さんにヒアリングして値段きめて決済してると思いますが、
プロでもないし取り付けもしたことないお客さんの情報はほぼ参考になりません。
当たり前ですが。
「工事は右配管ですか?左配管で先行配管ですか?」
って聞くわけもないし、答えられたら自分でつけれるっていうの
2、 繁忙期だからって1日に無謀な台数をむりやりつけている
下見もしてないのにカツカツで予定くめること自体おかしいでしょ。そりゃあ、
下請けさんの工事費を限界まで叩いてるから、下請けもばかじゃないでしょ。
バレなきゃとことん手をぬけるとこは抜く。ぼくでもそうしますもん。むしろ
そうしないと適正な利益がでないから。
このケースのようにちょっと技術と知識と経験が必要な場合のほうが多いです。
3、ひと夏で何百万も儲けた、1日何台もつけたと自慢している。
こんなもんなんの自慢にもなりません。つけてもらってるお客さんにはなんの関係も
ないことなんで。
4、 量販店が安売り合戦をしているから
すべてが事なかれ主義的工事になっちゃいますよね。
正直、ルームエアコンなんて量販店も僕達街の小さなお店もさほど金額はかわりません。
今回のように壁の中にダダ漏れで大切な柱や壁がしらないうちに破損してたら
安いとこで得した差額の何十倍ものお金がかかるのは一目瞭然です。
まあ、でも一円でも安くっていう気持ちもわかりますが。
日本人の職人として、プロとして、お客さんに信頼されている人として
どんなに請負金額が安くたって
これはないな!
自分がもし平気でこういう事をするようになったら
その時はもう電器屋やめます!