喜八と会えなくなって…
1ヶ月半が過ぎ…。
ゆっくりゆっくりといなくなったから
淋しさも毎日じわじわときて。
まだまだあの日と同じ気持ちです。
なかなか書けないでいましたが
やっぱり、このままでは終われない。
赤ちゃんの喜八と家族になりました。
小さな頃から「いぬ」はどちらかというと
好きではなかったのに…。
金魚鉢を買いに行ったお店。
なんとなく覗いたケースの中からまぁるい顔でこっちを見つめていた。
その姿がどうしてか…どうにも忘れられなくて。次の日迎えに行き
名前は「きんぎょばち」をもじって
「きはち」に。
元気いっぱいイタズラで、家の中をいつも転がるように走り回って。忙しそうだった。
ラグを何枚もダメにして、玄関の靴や家具や柱の角を片っ端から歯型まみれにし…。
お留守番に怒り狂い、本をビリビリに破って撒き散らしたり…
どこから見つけてきたんだか金魚のエサを部屋中ぶちまけて、自分はテーブルの上から降りれなくなり置物のように座っていた事もあった。
可愛かった。
2年間のひとりっ子時代は幕を閉じ
圧倒されて、少しずつ控えめになった喜八。
この頃から
喜八の産まれ持った、賢さ優しさ勇敢さが
花開いた。
喜八と喜七香。
産まれた赤ちゃんを匂いに行って、喜七香ママに吠えられ、すごすご退散してた喜八。
パパなのにね…笑ってしまいました。
その先には
いつものんびりと構え、嫌な事があっても怒る訳でもない…。
でも本当に誰かが困っていると察した時の喜八は、驚くほど俊敏で雄々しく。
1番前に出て行き、短い太い足で踏ん張り、
力強く大きな声で吠えみんなを守ってくれた。
喜八を知る、沢山の人が言ってくれた言葉。
人の話や心の動きを、相当理解出来ていると感じさせられた事は一度や二度ではなく。
「喜八、ほんまは喋れるやろ?喜八が話だしても誰もびっくりせーへんから喋ってみ?」って何度も問いかけた日々。
また喜八に喋りたいな…。
からだには不釣り合いな程
大きく分厚い、そして柔らかい温かい前足をギュとしながら…。
優しかった喜八は、私に最後まで気を使いながら
天寿を全うしました。
ほんとにありがとう。
この先もあなたの事がずっと特別好きです。