<無免許>金沢高の男性非常勤講師、15年授業 | ベロフ HID バラスト、ベロフ HID インプレ

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私立金沢高(金沢市泉本町3)は29日、教員免許を持たない県内の男性(55)が非常勤講師として約15年間、授業をしていたと発表した。同日、記者会見した本田吉夫校長は「卒業生、在校生を失望させ申し訳ない」と謝罪した。在校生・卒業生の単位については、私立高を担当する県総務課が文部科学省から、「授業内容が学習指導要領を逸脱しておらず、単位として認められる」と回答を得たとしている。

 男性は予備校講師を経て、98年4月から同高で非常勤講師として数学を教えている。前理事長(故人)が、教員不足から、男性が勤務していた予備校に人材の紹介を依頼。男性を推薦され、採用したという。同高に対して男性は「前理事長には当時、免許を持っていないことを伝えたが『問題ない』と言われた」と説明しているという。

 09年に教員免許の更新制が導入され、更新に必要な申請の期限が迫ったため県が今月、同高に問い合わせて分かった。同高は更新制に絡み08年度に各教員から免許の写しを提出させ、男性が無免許だと当時、既に把握していた。一方、県総務課は「同高からは、この男性の免許の有無や種別について回答がなかったが、同高に確認もしなかったので、今まで無免許と気づかなかった」としている。

 本田校長は「長年勤続しており、問題なく(講師として教えるための)手続きをしていると思っていた。確認すれば良かったが、認識が甘かった」と説明。男性は「学校側が(法律上必要な)手続きをしており、大丈夫だと思っていた。生徒たちに申し訳ない」と話しているという。男性は、無免許と知った同高から促されて通信制大学で教員免許に必要な単位を履修済みで、今年度内に免許を取得できる見込みという。

 県総務課は「教職員免許法に触れる違法行為。再発防止策など今後の対応を考えたい」としている。【宮本翔平、田倉直彦】