10ページの2行目から「3年特権!!」
「なにそれ」
「もう次の大会で引退だもん」
「もうそんな時期なんだねー」
ゆうちょう「夏林さぁ、そんな悠長なこと言ってていいの? もうその塩飴王子の三浦くん、
卒業したら駅でさえ見れないんだよ?」
「・・・・・くぅ・・・それを言われると切ないんだけど」
「なんでそこまで見てるだけの男を2年も好きでいられるかなぁ。
何にも知らないんでしょ? そいつのこと」
「じぃっと見てれば人柄もだんだんわかるもん」
「陰からじゃなくもっとアピールしたらどうよ?あんたんとこの駅は、
ローカルな駅のくせに朝、すごい混雑してるんでしょ?
人にまぎれてわかんないよね飴もらったすぐあとならまだ声かければ
知り合いになれれたかもしれないのに」
だけどきっと三浦くんはあたしの顔なんんて覚えてないよ。
すごく急いでたし、1分の間に手帳確認したり飴探したりで、
まともにあたしの顔なんか見てないもん。
「勇気ないよ。あたし、そんなに積極的になれない。っていうか、
こんな取り返しつかなくなるほど好きになるとは思ってなかったしなぁ・・・」
「見てるだけでそんな好きにねぇ。まぁ、あたしも去年の
青葉西の文化祭もつき合ったし? 確かにかっこいいけど、めちゃ背が高いとか
もう芸能人並みとか、派手で目立つとか、そういうんじゃないじゃん」
「えー? そぉお?超かっこいいと思うけど」
短いけどここで終わります11ページの4行目までです。